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最初からクライ○○だぜ! ページ2

私はどぎついまっピンクの部屋で目が覚めた

身体の節々が痛い
そしてベッドから起き上がるのが億劫になるほどの倦怠感

明らかにいつも寝起きしている部屋ではなく
明らかにいつもと違う朝だ


私は寝起きの頭を回して昨夜の記憶を手繰り寄せる








あれは確か、11人目の彼氏にデートをドタキャンされたとこから始まる

急患が入ったという事でキャンセルされたのだ

まあ、彼は医者だ
勿論私はそれを許せない心の狭い女ではないし
彼にも嫌われたくないから物分かりの良い子でいたかった

でも




「本当にごめんね。今日の埋め合わせは絶対するから。」
『大丈夫ですよ。それより急患なのでしょう?早く戻ってあげて下さい。』
キシ、と私の心に歪みが入った








良い子のフリに疲れたのだ









私は手短に彼のLINEに文字を打つ


今回も駄目だった
いつもそうだ
私は彼氏と長続き出来ないのだ

私の心はボロボロで
ツギハギだらけで
別れても涙一つ流れない






私の沈んだ心とは裏腹に光り輝くネオンの街並みをトボトボ歩く



明日の有休どうしよっかな…
会社、行こっかな。仕事溜まってるだろうし


「……さん!」
今日はなんか呑みたいな
やけ酒の気分だ
「…ーさん!」

とりあえず適当な居酒屋に入って

「オネーさん!」
『…ん?』

私は後ろを振り返る

「もー!やっとこっち見た!」
そこには夜の街には不釣り合いな可愛らしい容姿をした少年がいた

『…こんな時間に出歩いちゃ駄目よ少年。補導されるわよ。』
「僕は歴とした成人だよ!」
ほら!と見せた免許証や名刺を見る

なんて見た目詐欺なんだ


「オネーさん元気がなさそうだったから声掛けちゃった。僕で良ければ話聞くよ?」

いつもなら警戒する申し出だが
私は弱っていたのだ




その可愛い見た目に騙されて頷いた









そこからの記憶が曖昧だ




その可愛い男、名前は乱数というらしい
乱数に高そうなバーに連れて行かれて
呑んだ後の記憶がない









ようやく記憶の整理が終わり自分の格好を改めて認識した



「あれ?起きたの?」
乱数はふかふかと煙草を吹かしながらこちらを見る

なんてアンバランスなんだ…
警察に見つかったら即補導対象だな








続く

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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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