Boys,be ambitious!【スタミュ】 (ページ5)

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第3幕　憧憬の眼差しページ5

翼said

僕には一つ上の幼馴染みがいる
何をしても完璧で
けど結果に驕らず
常に前進する

尊敬する人であり
同時にとても遠い人だった

僕が柊の姓を名乗り始めて数ヶ月
覚えなければいけない知識の山に辟易していた時だった

Aさんが来たのだ

Aさんの父はお祖父様と知り合いでお祖父様に用があった父に着いてきたらしい

その日は１日休みになった

僕に会ったAは開口一番

『翼、おいで。』
と、昔と変わらない優しい表情で両手を広げた

僕は気づけば彼女の腕の中にいた

彼女は僕の頭を撫でその優しい声で歌を歌っていた

僕は視界が暗転した
眠ったのだ

「…っは、Aさん！」
僕は起きて早々にAさんを探したが見当たらない

使用人から僕が起きる少し前に此処を出ていかれたと聞いた

沢山話したい事があったのに

僕はふてくされながらも体が軽い事に気がついた

落ち着いて睡眠を取れたからだ
もしかしてAさんは僕の寝不足に気がついていたのか？

Asaid
車に乗り、過ぎ去る景色を窓から淡々とした表情で眺めていた

「もういいの？翼君と話したい事、沢山あったんじゃないか？」
『今日翼に会った時、今翼に必要なのは睡眠だと思ったの。よく眠れていないみたいだったから。それに、…』
「うん？」
『…何でもないわ。』

昔から翼は私に憧れを抱いていた
将来華桜会の主席になる男が、だよ？
ﾋｪ、畏れ多いっす

まあ、なんていうか、その憧れが変わりつつあるんだよね

伊達に精神年齢をとってないから分かってしまった

憧憬の目に明らかな情の色が芽生えていた

はぁ、マジ勘弁してくれよ
平和的に幸せになりたいだけなのになぁ

私は溜め息をついた

あとがき
これから色んな所でフラグを建てていく夢主

基本夢主はお人好しだから見捨てる事が出来ない
きっと星屑達にも何らかのアドバイスをする
翼はそれを良しとしないし樹は少し複雑な気持ちになる

ちなみにおこめの現華桜会の推しは入夏