目指せ！月牙族マスター！！

真田軍の場合 ページ8

私は目の前で朝練している忍者三人と幸村を微笑ましげに見てた


あー、くっそかわぇぇ
此処は天国なんです？

前に戯れで幸村の尻尾を掴み上下に撫でた時の反応なんて

「ひぁっ…！ちょ、し、尻尾…、そこは、駄目だよ…！なんか、ぞわぞわする…！」

って

セクハラという概念が薄い真田家はなんというか、正直心配になる

いたいけなあの子達が大人のお姉さん達におイタされないように私が目を光らせなければ

うん？私？勿論純粋な気持ちで接しているとも！


「っしゃあ！勝ったぜ！」
「くっ…！俺の忍法が！」
「…佐助、今日はやけに張り切ってるね。Aがいるから？」
「ば、ばっか！ち、ちちちちちげーよ！」
『あ、だめ。可愛いが過ぎる。(仲良いな)』
「…ねぇ、多分だけど本音と建前逆だよね？」
『お。信之さん、はよーっす。今日も麗しいですな。』
「うーん…。褒められてるの？」
『もちのろん。その甘いマスクで沢山のお姉さん達と酒池肉林を築いてきたんでしょ？知ってる知ってる。』
「あ、絶対褒めてないなこれ。」

「A！」
幸村が朝練で汗だくのまま来た
きっとゴツい筋肉ダルマ共だったら寄るなと一蹴していただろうけど幸村は別だ

可愛いからな

可愛いからな！！

「あ、あのさ！今日は城下町に行くんだけど、良かったらAも行かない？」
『尊い…。』
「え？」
『いや、なんも。うん、良いよ、行く。』
「そ、そっか！楽しみだなぁ…！」
『はぁ、ぐうかわ。うっ…！』
「え？えー！？は、鼻血…！鼻血出てるよA！た、大変！兄ちゃん！にーちゃーん！」
「ま、またか！」
「信之様！俺の手拭いを使って下さい！まだ新品です！」






『ごめんね幸村。また鼻血出して。』
「ううん。あのさ、やっぱり医者に診て貰ったほうが良いよ？なんかの病気かもしれないし、俺、君が死んだら嫌だよ…。」
『(ぎゃばばばば、かわぇぇ…。確かに命の危険はあるわな、主に君らのせいでな！)』
「あー！幸村！何抜け駆けしてんだよ！」
「さ、佐助！？」
「A！俺の美しい体を見て存分に癒されると良い！」
「…ねむ。ねぇA、膝枕して。」
そして断りもなく膝を占領する鎌ノ助
「あー！こ、こいつ…！」



『乙女ゲームかよ。』






「これは立派な乙女ゲームですよ…！Aさん…！」

ん？どっかのクソ狸の声が聞こえた気がしたけど気のせいかな

終わり ログインすれば
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