匂恋。３ (ページ7)

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___ 少クラ。ページ7

『Aちゃん上がって良いよ』

「はい、お疲れ様です」

今日は少クラの日。

金曜日だし、残業かなって思ってたけど
お客さんがいないおかげで
定時で上がらせてもらい、
久しぶりにリアタイで見れる。

この間の小年収のレポ見た限り、
今日のは紫耀の出番多いっぽいし…

もう今日もあと半日だけど
良い日になりそう(笑)

急ぎ足で帰り、テレビを付けると
ちょうど始まった。

は～…

紫耀、かっこいいなぁ…

やっぱ一番、かっこいい。

寧ろ紫耀しか見れないよ…

でもね、だからこそ、気づいちゃうんだ。

紫耀の番のJr.にQ。

首筋には、赤い印。

虫刺され？

…それとも…

少し不安を抱きながら、その後も見続けた。

少クラが終わり、ツイッターを開く。

…やっぱり…

紫耀の事で盛り上がっていた。

“あれ絶対キスマでしょww”
“虫刺されにしか見えなくない？”

どっちの意見も飛び交っている中…

…虫刺され、だよね…？

だって…

本当にもしキスマだったら
確実に、私じゃない。

それって…私にとっては…

…紫耀が、浮気した事になる…

一人でモヤモヤしてても仕方がないから
私は勇気を振り絞り、紫耀にLINEを
送る事にした。

…あ、そういえば…

おかしい。

もう何日か経ってるのに、
佐江からの返信がこない。

なんだか、胸騒ぎがして…

ラインを閉じ、もう一度、ツイッターを開いた。

今度は、Jr.の垢じゃなくて…

佐江の、ツイッター。

…確信、ってわけではない。

だけど…

女の勘は、当たるもんなんだ。