匂恋。３ (ページ6)

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___ 幸せ。ページ6

まだ、お酒が残ってるのかな？

…今までの寂しさが爆発したのかな…？

分かんないけど…久しぶりに、
紫耀からのキスが欲しい…

紫耀は、一瞬驚いた顔を見せたけど
すぐにニコッと笑って
もう一度、私のそばに来てくれた。

なんか…自分で言ったくせに
言った私自身が恥ずかしくなる。

紫耀の顔が近づくと同時に目を閉じたけど…
なかなか唇が重ならないから
ゆっくりと目を開けると、
数センチ先には、キレイな紫耀の顔。

なにこの、焦らされてる感じ…

「…A、やけに大胆やん(笑)」

『…紫耀、早く…』

口を開いた瞬間、紫耀の舌が入ってきて…
優しくて…だけどとろけてしまいそうに
なるくらい深い深いキス。

『…ん、も、待って…
紫耀…苦しいよ…』

「Aから頼んできたんやからな？(笑)」

恥ずかしさがもっともっと増したけど…
素直に、紫耀とのキスが嬉しかった。

『…紫耀、大好き…』

「…歯止めきかなくなる思って
キスも我慢してたのに
そんな顔でそんなん言われたら
仕事行くの嫌になるやん」

私も、ずっと紫耀と一緒にいたいよ。

だけど…仕事は仕事だし
紫耀の仕事は、尚更仕方のない事。

『…紫耀、行ってらっしゃい』

「…行ってきます」

紫耀が家を出て、また１人になっちゃったけど、
今なら何でも頑張れる。

紫耀のおかげで、私は強くいられる。

私は、アイドルの紫耀の彼女として…

…てか、佐江にも迷惑かけただろうし
連絡しなきゃ…

謝罪のラインを入れ、私はまた眠りについた。