追憶の日常 ページ9
久しぶりの、纏まった仕事だった
新しく建てられた団地の、すぐ近くにある公園に繋がる通路
そこの雨避けのトンネルに、絵を描いて欲しいという依頼だった
その昔、ガラの悪い奴らの溜まり場だったそこは、土地開発で大きな団地を建ててみたものの、一年経ってもあんま人が入ってこなかったらしい
それを何とかしようと思い立った管理人のおっちゃんから、何か話題性が出るような絵を描いて欲しいって話があったのが、八月の末
結構割りのいい依頼で、しかもこんな大きなのは久しぶりだったから、俺も張り切りすぎて
最初の方でスピード配分を間違えちまって、今じゃ背後に迫る締め切りに怯える毎日だ
そのツケが、翔くんとのやり取りの時間に回って来てしまって
陽が昇ると同時に家を出て、翔くんのメッセージが届く頃にはもう仕事に取り掛かってる毎日
そんなんだから、日々のやり取りは、おはようとお休みぐらいしか出来てなくって、余裕の無い心は少しずつ荒立ってきてた
「おー、やってるやってる」
「潤・・・それに雅紀まで」
「やっほ、大ちゃん。お疲れ様、差し入れだよ」
ちょうど描き終えた白色をツナギにくっつけながら、ペンキの缶を直してるとこだった
大きく手を振りながら駆け寄る雅紀と、おっきな荷物を提げてのんびりやってくる潤に、俺は目を点にして驚いた
「今日って平日なんじゃ・・・？」
「俺は今日お休みのシフトだったの。で、潤くんに連絡とってみたら、夜からだって言うからさ。そろそろちゃんとしたもの食べないと、大ちゃん倒れちゃう頃かなって思って」
「そういうこと。ほら、大野さんキリいいんだったら手洗ってきて。お昼にしようよ」
手慣れたようにペンキの缶やらを脇に寄せて、レジャーシートを広げる二人に急かされて、公園のトイレに行って手を洗う
戻って来た頃には、潤の抱えていた大きな荷物の中身が丁寧に並べられてた
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しゅり(プロフ) - みーこさん» みーこさんお久しぶりです(*^^*) また足を運んでもらえて嬉しい限りです！ そうなんです、いるんですよねこれが。笑 (2016年12月1日 9時) (
レス) id: 866caf6267 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - (ノ゜ο゜)ノ おお、二宮さんがここに！ (2016年11月30日 1時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - なおっちさん» なおっちさんはじめまして！更新を楽しみにしていただけて、本当に嬉しいです！ 私も元々読む専だったので、ワクワクするお話だと言ってもらえるのは本当に有難いです。後編も是非目を通してもらえたらと思います。コメントありがとうございました！ (2016年11月24日 1時) (レス) id: 866caf6267 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 碧李さん» うふふ、期待通りの反応でにやにやしちゃう！笑 こんな拙い文章でそこまで読み取ってもらえて嬉しい限りです(´∀｀*) 後編も怒涛の駆け足更新だけど、楽しんでもらえますように！ (2016年11月24日 1時) (レス) id: 866caf6267 (このIDを非表示/違反報告)
なおっち(プロフ) - はじめして。なおっちと申します。とても不思議なワクワクするお話で更新を楽しみに待ってます。お忙しいと思いますが、後編頑張って下さい。私は文才なしの読む専門です。(泣) (2016年11月23日 14時) (レス) id: 9f0727f700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2016年11月11日 2時
