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潤もおんなじこと考えてたのか、くすりと小さく笑いながら、続きを話し出す
「あの頃の馬鹿な俺は、大野さんのこと見下してたんだ。普通ならちゃんとした会社で働いてる年齢なのに、こんな寂れたコンビニでバイトしてる変なヤツだって、そう思ってた。・・・俺なんかよりも全然、駄目なやつなんだって見下して、心ん中では笑ってたんだ」
「別に、外れてねえよ」
「ううん、そんなことない。大野さんは今も昔も、俺よりずっと大人で、凄い人だよ」
あまりに真っ直ぐな視線に、耐えきれず何度もお冷を口に運ぶ俺を見て、雅紀が可笑しそうに笑う
「あはは。大ちゃん、照れてるの？」
「こんなん、誰だって恥ずいだろ・・・」
あっけらかんと笑う雅紀も、いつだったか酔った勢いで、俺のことをすごく尊敬してるんだって、直接言葉にしてきたことがあったっけ
あの時は、何言ってんだよと軽くあしらったけど
決して冗談や嘘でこんなことを言ったりしない潤の言葉だからこそ、正面向いて受け止める覚悟を決めるしかなかった
「大野さんは覚えてる？俺が初めて声かけた時のこと。何で深夜シフトに入ってるんですかって」
「ああ・・・そんな事あったな」
俺の記憶違いじゃなかったら、確かその頃から、潤とよく話すようになってった気がする
「最初はね、ただの好奇心だったんだ。俺は学生だし、学費稼ぐには時給のいい時間帯選ぶのが手っ取り早かったからってのが決め手だったけど、大野さんは何でこの時間帯なんだろうって」
「俺、何て返した？覚えてねえんだけど」
「日中は絵の為に時間を割いてるから、深夜にシフト入れてるんだって。だけど、決して絵の道で食べてくことを諦める気は無いんだって。・・・俺、あの頃ガチで学校辞める気でいたんだ。でも、真っ直ぐに夢を追う大野さんの姿に、もう一度頑張ろうって思い直せた。あの言葉がなかったら、俺は今、全然違う道を歩んでたかもしれない。だから今の俺があるのは、大野さんのおかげ」
「そんなん、結果そうなったってだけの話だろ・・・」
「だけど俺にとっては、本当に大切な思い出なんだよ。・・・俺はね、あの後大野さんとよく話すようになって、初めてちゃんと絵を見せて貰った時から、ずっと決めてるんだ。いつか自分の店を持って、そこに大野さんの絵を飾るんだって」
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しゅり(プロフ) - みーこさん» みーこさんお久しぶりです(*^^*) また足を運んでもらえて嬉しい限りです！ そうなんです、いるんですよねこれが。笑 (2016年12月1日 9時) (
レス) id: 866caf6267 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - (ノ゜ο゜)ノ おお、二宮さんがここに！ (2016年11月30日 1時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - なおっちさん» なおっちさんはじめまして！更新を楽しみにしていただけて、本当に嬉しいです！ 私も元々読む専だったので、ワクワクするお話だと言ってもらえるのは本当に有難いです。後編も是非目を通してもらえたらと思います。コメントありがとうございました！ (2016年11月24日 1時) (レス) id: 866caf6267 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 碧李さん» うふふ、期待通りの反応でにやにやしちゃう！笑 こんな拙い文章でそこまで読み取ってもらえて嬉しい限りです(´∀｀*) 後編も怒涛の駆け足更新だけど、楽しんでもらえますように！ (2016年11月24日 1時) (レス) id: 866caf6267 (このIDを非表示/違反報告)
なおっち(プロフ) - はじめして。なおっちと申します。とても不思議なワクワクするお話で更新を楽しみに待ってます。お忙しいと思いますが、後編頑張って下さい。私は文才なしの読む専門です。(泣) (2016年11月23日 14時) (レス) id: 9f0727f700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2016年11月11日 2時
