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和くんが落ち着くまで待ってから、僕たちはゆっくりと立ち上がった
ふっと一息ついて、漸く周りに目を向ける余裕が出来る
淡い光の向こう、まず目に飛び込んできたのは、視界一面に広がる奥へと連なる雄大な山峰
瞬きの間に、渡り鳥の群れが目の前を飛び去っていく
自分でも自覚できる程のぎこちなさでちらりと下を覗いてみれば、遥か遠くに広がる地面に気が遠くなって、直ぐに目を逸らした
何となく気付いはていたけれど、認めたくは無かったけれど
僕たちは今、空を飛んでいる
.
スッと血の気が下がる気がして、思わず智くんのシャツの裾を握りしめた
「・・・翔くん？どうした？」
「僕・・・高いとこ、駄目だったみたい」
「まじか。じゃあ、早いとこ行き先決めねえとな」
そう言って、怖くないようにと肩を抱き寄せて凭れかけさせる
たったそれだけで恐怖心が和らいでしまうのだから、現金な奴だと自分でも思う
智くんはそのまま、僕への負担が少ないようにと、たどたどしくも率先して聖域でのアポロとのやり取りを説明してくれた
僕が交わした誓約の結末、この国のこれからの未来、そしてジュンの事
ジュンとはこの先どこかでまた会えるはずだ、と最後を結んだ智くんに、和くんは良かったと、安心した様に笑った
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、最後までお付き合いいただきありがとうございました！ 出来るだけハッピーエンドを迎えられるように、と思っていたので、そう言って頂けて嬉しいです。型破りな自由奔放神父様を感じて頂けてありがとうございます笑 素敵なコメントありがとうございました！ (2021年2月13日 19時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、完結おめでとうございます。アポロ様どうしたらいいか解らなくなってたんですね。ちょっとツンデレ気味？智くんの神父様は、何にも縛られない智くんならではの素敵な神父様なんだろうなと納得です。潤くんも生まれ変わって、みんな幸せで良かったです。 (2021年2月9日 20時) (レス) id: d9af776466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2021年1月19日 18時
