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「アポロ、最後にもう一つ」
「何だ」
解放された喜びからか、自分で下した決断の重さからか
恐らくはきっと、その両方なんだと思う
感極まって泣きじゃくりながら、ごめんなさいと声を震わせて謝罪の言葉を繰り返した翔くん
抱きしめて何度も頭を撫でてやって、漸く落ち着いたところで、黙って俺たちの様子を見ていたアポロへ、どうしても確認しておきたかったことを口にした
「ジュンの事だけどさ。お前、あいつのこと、ほんとは消したりなんかしてねえだろ」
「え・・・」
俺の言葉に弾かれたように顔を上げた翔くんは、瞬時にアポロの方を振り向いた
俺たちの視線が刺さりながらも、変わらず落ち着いた様子で平静を装うアポロ
それでも、決して逃すまいとじっと見つめ続ける翔くんに折れたのか、確信し切っている俺の態度に観念したのか、小さな溜息を一つ吐いてから
「・・・何故、そう思う」
「最初は何となく、かな。だってお前、自分が命を与えて名前を付けてやるくらい気に入ってる奴を、そう簡単に見捨てたりしなそうだし。それに・・・」
これは絶対当たってるだろうなって、心当たりが一つだけ
「俺がまだここに居ても平気だってことは、ジュンが掛けてくれてる加護が生きてるからだろうなって」
「ふ、ははははっ！」
堪えきれずに漏れた音は、高らかな笑い声となって空間中へと響き渡る
これまで見せてきた、どこか人を小馬鹿にしたような笑い方とは違い、身体をくの字に折り曲げながらいつまでも止むことのないそれ
翔くんも、ぽかんと空いた口が塞がらないままでその光景を呆然と眺めている
こんなにも心の底から楽しそうなアポロの姿を見るのは、初めての事だった
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、最後までお付き合いいただきありがとうございました！ 出来るだけハッピーエンドを迎えられるように、と思っていたので、そう言って頂けて嬉しいです。型破りな自由奔放神父様を感じて頂けてありがとうございます笑 素敵なコメントありがとうございました！ (2021年2月13日 19時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、完結おめでとうございます。アポロ様どうしたらいいか解らなくなってたんですね。ちょっとツンデレ気味？智くんの神父様は、何にも縛られない智くんならではの素敵な神父様なんだろうなと納得です。潤くんも生まれ変わって、みんな幸せで良かったです。 (2021年2月9日 20時) (レス) id: d9af776466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2021年1月19日 18時
