24 ページ26
「えっ…と、お断りします」
「ふむ、それは何故だ?」
何故ってそりゃあ、
「妹のお迎えとかいろいろあるので」
「妹?」
「はい、5歳の。両親が共働きなので協力しないと」
「……なるほどな。では、それを考慮して好きな時にだけ参加する、というのはどうだ?」
「好きな時だけ?」
「そうだ。妹の迎えがある時は休んで構わない。元々そこまで強制する部活ではないしな」
にっこりと笑うグルッペン先輩。
どうしてそこまでして私を勧誘するのだろうか。
鬱先輩は隣で「やめといた方がええって!」と私の肩を揺らす。
「なんで、私を勧誘するですか?」
「…ふ、知りたいか?」
細くしなやかなグルッペンの指が私の顎をさらう。
端正な顔がグッと近付いた瞬間、肩を掴まれ引き離された。
「ちょ、鬱先輩!びっくり…す、る…」
肩を掴んだであろう鬱先輩に文句を言おうと振り返ると、不機嫌そうに眉を寄せたショッピがグルッペン先輩を睨み付けていた。
「ショッ、ピ?」
「何してんすか、グルッペンさん」
「何ってただの勧誘だが?」
一触即発の雰囲気。
ピリピリした空気に耐え切れず視線を泳がしていると、興奮したように私に向かって親指を立てる鬱先輩がいた。
(ちょっと空気読んで!)
3247人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SHA(プロフ) - そこで出てくるんやそのセリフ...!((((まじ神ですアザシタ (3月4日 23時) (レス) @page47 id: 463e3b78de (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 流石にその返しは予想してなかった…www 大どんでん返し、最高な胸きゅんストーリー、ご馳走様でした…!!! 素敵な作品に出会えて幸せです!!! (11月8日 4時) (レス) @page47 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
ンゴ - ヤバい.........好きすぎる!!!shp推しだから、まじで心奪われた..........作者様神すぎます!!!私もロリで妹がいるからこんな青春してみたいよォ〜(推しに限るが)!本当にありがとうございます!!!!いつか名前をshpに呼ばれたい..........!! (10月10日 23時) (レス) id: 33d15daba9 (このIDを非表示/違反報告)
🍞 - う”あぁぁ 心臓が、、好きすぎて、、、死ぬ、 (10月10日 18時) (レス) @page47 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
n - あああああこれがまさかのラスト…!神作すぎるぅ…好き… (7月19日 22時) (レス) @page47 id: a313beec07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らに | 作成日時:2020年2月24日 22時