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大学2年生・秋 ページ12

「来るって」
「さすゾム」

再びゾムは鍋の準備のため、野菜を切りだした。勝手に私の部屋のキッチンを使うことにいちいち突っ込みをいれていたら切りがない。

「そういえば、ゾムって大先生って呼ぶよね」
「ん?せやな」

宇津橋と仲いい人は大抵そう呼んでいる気がする。大先生。先生っていうタイプでもないと思うのだけれど。

「そういえば宇津橋、私の家わかるかな」
「すぐ来るやろ、向かいやし」
「え?」

今、向かいって言った。その言葉を咀嚼して考えてみても、どう考えても向かいと言った。宇津橋、いつも私を駅まで送ってくれるけど、同じ電車に乗ったことはなかったはずだ。どうして。自転車だったから?いや、駅までは普通に歩いていた気がする。

「宇津橋、うちの向かいに住んでるの?」
「え、知らんかった?」
「だって宇津橋とは、いつも駅で別れるよ」
「あぁ、色んな家転々としてるんとちゃう?」

そうだ、宇津橋には常に彼女が居る。私を駅に送ってから、彼女の家に行ってたのだとすれば、住んでいる場所が向かいでも、気付かないかもしれない。

「そっか」

やっぱり私ではだめなのだ。宇津橋と仲良くなれたとはいえ、宇津橋には彼女が居る。

「なあ」

ゾムに呼ばれて、顔をあげた。ゾムは言いにくそうに、頭を掻いた。

「いや、なんでもない」
「なにそれ」

追求しようかと腰をあげたところで、玄関のチャイムが鳴った。

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千白は山に住む(プロフ) - 凡人さん» ありがとうございます!私もお気に入りで、昔かいたものなのについ番外編を書いてしまいます!そう言っていだだけるのならここに更新しに来てよかったー!と思えます!ありがとうございました! (2020年6月20日 9時) (レス) id: 392f79c1f8 (このIDを非表示/違反報告)
千白は山に住む(プロフ) - bhさん» 長らくお返事できていなくてすみません!ありがとうございますー! (2020年6月20日 9時) (レス) id: 392f79c1f8 (このIDを非表示/違反報告)
凡人(プロフ) - 更新されていてびっくりしました。私が本当に大好きなお話です...ありがとうございます! (2020年6月5日 18時) (レス) id: 0a526fe040 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 大好きです、これからも応援しております。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
千白は山に住む(プロフ) - 水澪恋さん» 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!あげて落とす仕様でしたが楽しんでいただけていたら本望です!ありがとうございます、今後もがんばります(*^^*) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f80b5e4d2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千白は山に住む | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月6日 18時

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