大学2年生・秋 ページ11
そろそろ涼しくなってくるな、という時期に、友人が土鍋を持って押し掛けてきた。腕には買い物袋も見える。
「鍋パしよう」
「すごい見てわかる」
友人、ゾムはすべての材料を準備してきたらしい。先日、カセットコンロあるかと聞かれたのは、このためだったのか。
「明らかに二人分じゃない、あと誰が来るの」
「これから呼んだら誰か来るやろ！来んかったらまぁ、頑張るしかないな」
「来なかったらこの量を二人で…！？」
ゾムがめちゃくちゃ言うのは、今に始まったことじゃない。私はスマホを操作して友人に電話を掛けていった。その間にもゾムは鍋の準備を進めている。そんなの、すぐ準備ができてしまう、急いで来てもらわないと。
普段つるんでいる友人を誘い終え、ふと『宇津橋』の文字が目に入った。呼んだら来るだろうか。
二人でご飯も行ったし、星も見た。私の家だけど、共通の友人であるゾムも居る。もう、友人と呼んでもいいのではないか。
そう考えながらも、宇津橋に電話を掛けた。
「もしもし？」
しばらくコール音が続いた後に、ダルそうな宇津橋の声がした。
「宇津橋、鍋パしよ。すぐ私の家にきて」
「はぁ？」
心底意味がわからない、といった声がするけれど、そんなことでめげる私じゃない。そうでないと、とっくに心折れて宇津橋に絡むのをやめているはずだ。
「私も被害者なの！ゾムが勝手に大量の食材持って押し掛けてきたから！他にも私の友達が二人ほど来るし。お願い宇津橋」
「ゾム？あぁ、それはまぁ、かわいそうに」
「いいから助けてほしい」
「今回はパス」
無慈悲にもそう言い放たれる。私はスマホをゾムに押し付けた。
「なんなん？」
「宇津橋。来ないっていうから説得して」
「大先生〜？いや来るよな、ちっす」
渡したとたんノリノリで誘い始めた。あわよくば私の部屋に呼びたい。そろそろ嫌いとか言わないで、普通に仲良くしてくれれば、それでいいかな、とか。
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千白は山に住む(プロフ) - 凡人さん» ありがとうございます！私もお気に入りで、昔かいたものなのについ番外編を書いてしまいます！そう言っていだだけるのならここに更新しに来てよかったー！と思えます！ありがとうございました！ (2020年6月20日 9時) (
レス) id: 392f79c1f8 (このIDを非表示/違反報告)
千白は山に住む(プロフ) - bhさん» 長らくお返事できていなくてすみません！ありがとうございますー！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 392f79c1f8 (このIDを非表示/違反報告)
凡人(プロフ) - 更新されていてびっくりしました。私が本当に大好きなお話です...ありがとうございます！ (2020年6月5日 18時) (レス) id: 0a526fe040 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 大好きです、これからも応援しております。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
千白は山に住む(プロフ) - 水澪恋さん» 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました！あげて落とす仕様でしたが楽しんでいただけていたら本望です！ありがとうございます、今後もがんばります(*^^*) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f80b5e4d2a (このIDを非表示/違反報告)
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