Sugar Love【3】 (ページ17)

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一つの教室に壁が造られていて、

そのうちの一角に案内され、入ると

ガチャリ。

鍵をかけられて閉じ込められる。

その途端に、床にあった大きな風船が

ゆっくり膨らみ始めた。

紫「えっ、なに！？なに！？」

意外とビビリな紫耀は膨らむ風船を見て

ちょっとパニックになっていて。

そんな紫耀を他所に、私と廉は耳は塞いでるものの、

意外と冷静で。

壁に手作りフリップが表れたのを確認する。

問題は全部で5問。

全ての問題を正解すれば、風船が膨らむのが

ストップされるという説明文が書かれている。

フリップが切り替わり、早速問題が出題された。

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【問1.

WD→木
RM→部屋
DR→扉
BK→？】

あ「BKってなに…？」

問題文を読んでみて予想外にもしっかりした問題に

廉と顔を見合わせる。

早く答えないといつ風船が割れるのか分からない。

一生懸命頭の中で考えた。

RMが部屋ってことは、訳してるってこと？

ってことは、それぞれの英語には…

やっと正解に辿り着けた時。

廉「分かった！！BKの訳は"本"や！」

手を挙げて先に答えてくれた廉。

あ「さすが廉っ！」

両手挙げてハイタッチを交わす。

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その後の問題も難なくクリアし、

最後の問題は、

【たらことかばを交互に置け】という出題。

今まで風船にビビって一つも答えられなかった紫耀が、

素早く手を挙げて

紫「たからばこ！」

問題に答えた。

風船は既にいつ割れてもおかしくないくらいまでに

膨らんでいて、なんとかギリギリまでに

阻止することが出来た。

あ「はぁー楽しかったね！」

廉「けど、あの問題意外にチョロかったな。」

無事脱出をし、廊下に出る。

あ「最後の問題、答えるの早かったね。」

紫「まぁな～」

ドヤ顔の紫耀とハイタッチを交わす。

手が離れる一瞬だけぎゅっと握られた。

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