Sugar Love【1】 (ページ36)

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Sugar Love36 ページ36

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あ「せっかく楽しんでたのに私のせいで

ごめんね。」

紫「なんでAが謝るん？

Aは何も悪くないじゃん？」

あ「でも…」

私のせいで台無しにしちゃったし…

やっぱり大人しく寮で掃除してれば

よかったかも…。

顔を俯かせていると

紫「前から思っとったけど、

Aってすぐ謝るん癖？」

テーブルに肘を付け、頬杖を立てる。

あ「え？」

紫「何かある度謝るやん？」

そう…なのかな…？

自分では分かんなかったけど、

あ「無意識なのかも…ごめん。」

紫「ほら、それ。

またごめんって言った。」

あ「本当だ。ごめ…あ。」

言われたそばからまた言ってしまいそうになり、

咄嗟に口元を押さえた。

紫「ぷっ…ふははっ」

頭上から笑い声が聞こえて、顔を上げる。

あ「…ははっ。私の口癖みたい。」

釣られるように私も笑った。

もしかしたら昔から言ってたかもしれない。

相手に粗相がないように

嫌われないように

何かある度謝って。

まぁ結局みんなには距離置かれてたし

友達なんて出来なかったけど。

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紫「Aは何も悪いことしてないんやから

謝る必要ないんだよ。

だから気にせんの。」

「分かった？」って最後に聞かれ、

あ「…うん。ありがとう。」

頷いてからお礼を言った。

そしたらまたニコッと笑顔浮かべて

私の頭を撫でる紫耀。

いつの間にか紫耀に頭を撫でられることに

安心感を覚えるようになった。

勝手な解釈だけど、紫耀の頭を撫でる行動は

相手を元気付けるためなのかな？って。

もしそうだとしたら、ジェットコースターでの

アレはどういうことだったんだろう。

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頂上に着いてそのまま落下する瞬間、

右手に包み込まれるような

温もりを感じて。

視線を落とすと、私の右手は紫耀の左手に

握られていた。

ぎゅぅっと力強く握り締められた手。

紫耀の手は、意外と大きくて

ゴツゴツしてて

男らしかった。

正直今でも握られた感触が残ってて。

思い出すとまた鼓動が暴れ出す。

なんでかな

紫耀といると、心臓がとても忙しい。

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