Sugar Love【1】 (ページ30)

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Sugar Love30 ページ30

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私関係のお題で同じような内容が

他の人達と被ってたってことだよね？

紫「…もう忘れた。」

口を尖らせちゃってまだ拗ねてる様子。

ほんと幼稚園児みたい。

でも忘れちゃったんなら仕方ないか。

内容知れなかったのはちょっと残念だけど。

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『閉会式を行います。

生徒の皆さんは集合してください。』

アナウンスの声に従い、みんながぞろぞろと

校庭の中央へ集まってく。

先行く紫耀の後ろを私と勇太くんで

歩いてたら

神「さっき紫耀はお題の内容忘れたって

言ってたけど、嘘だよ。」

紫耀には届かない声で私に

喋りかけてきた。

あ「うそ？」

神「あいつが引いたお題

知りたいんでしょ？」

あ「まぁ…」

そりゃあね。

神「あいつのお題は、」

"可愛いと思う女性をお姫様抱っこ"

そう教えてくれた勇太くんの言葉に

照れくさくなって顔を下に向けた。

勇「そりゃあ紫耀も言いずれぇよな～」

なんていう恥ずかしい内容なのっ。

誰ですか、考えたの。

可愛い女性をお姫様抱っこって、

紫耀は私のことを可愛いと思って

くれてたってこと？

いやいや。違うかも。

女がこの学校で唯一私だけだったから

仕方なく私をお姫様抱っこしただけかも

しれない。

チラッと紫耀の背中を見つめた。

…そうだよね。

女が私だけだったから選んだだけだよね。

もし私以外にも女の子がいて、

その子が可愛かったらそっち選んでたと思うし。

あ「はぁ。」

自分でそう解釈して

勝手に気持ちが落ちる。

神「え？なに？急にテンション低いじゃん。

俺なんか余計なこと言っちゃった？」

あ「ううん。勇太くんは全然悪くないよ。

気にしないで。」

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胸の内が雲がかってるこのモヤモヤを

知れるのは、もう少し先かもしれない。

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