Sugar Love29 ページ29
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後半戦。
パーンッ！というピストルの音で走り出す。
様々な障害物を乗り越え、
散りばめられた紙の中から一枚の紙を選ぶ。
あ「えぇー…」
開いた紙に書かれてあるお題を読んで
思わずそんな声が小さく漏れた。
"柄の悪い人"
そう書かれたお題。
正直、この学校に柄の悪い人なんて
ほとんどで。
目をキョロキョロさせていると
紫耀達と目が合う。
紫耀か勇太くん連れてく？
いやいや。
あの2人より柄の悪い人は目の前に全然いる。
でも早くしないと…っ！
.
あ「紫耀っ！ちょっといい？」
結局、他の男子を連れてく勇気がなかった私は
紫耀に声を掛けた。
紫「なになに！？俺関係のお題！？」
まぁ…そういうことにしとこう。
何故か嬉しそうな表情をする紫耀の手を引いて
ゴールまで走った。
.
.
なんとかビリは免れ、体育祭も終盤を迎えた頃。
紫「なぁ、さっきのお題なんだったん？」
あ「…柄の悪い人。」
紫「は？」
あ「紫耀か勇太くんで迷ったんだけど、
初めて会った時のことを思い出して
どちらかと言ったら紫耀の方が柄悪い印象が
強かったから紫耀を選んだの。」
正直に話すと、
横から笑いが吹きこぼれる声がした。
神「ぶはっ！俺の方がまだ柄良く見えたって
ことっしょ？いぇーい！」
そういうことになるかなぁ。
あ「ごめんね、紫耀。」
喜んでる勇太くんを他所に、
紫耀はムスッとした顔で少々ご機嫌ナナメに
なっていた。
紫「てっきりイケメンとか良い人とか
そっち系って思ってたのに。」
神「まぁまぁ。そういう事もあるよ。元気出せ。」
あ「そういう紫耀はなんのお題だったの？」
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作者名：rion
| 作成日時：2018年9月25日 16時
