Sugar Love【1】 (ページ1)

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Sugar Love01 ページ1

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高校二年の春

今日から新しくお世話になる学校の門を潜り、

職員室に向かおうと

昇降口にちょうどいた二人組の男子に

あ「あの、職員室ってどこですか？」

って聞いたら

「おい、女がいるぞ…」

あ「…？」

私を見て目を見開いている。

「まじで女だ…」

しかもその男の子の隣に立っていた男子生徒も

また、呆然としているから頭の上に

クエスチョンマークが飛び交い、首を傾げた。

「ついに俺等んとこにも春がキタァーー！！」

「お前らぁぁっ！！！女だぞーーー！！！」

へっ？なに？

春がきた？女？

突然校庭に向かって声を

張り上げ出した男子二人に体がビクッと

反応して怖くなって肩にかけてた鞄を

ぎゅっと抱き締めた。

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その途端、さっきまで静かだった廊下が

賑やかになって沢山の足音が聞こえてくる。

嫌な予感が…

っていう予感は見事的中し、

足音が近付いてくる方向に恐る恐る顔を向けた。

「女だァァァァァ！！！」

「触らせろぉぉぉっ！！！！」

鼻息を荒くしてこちらに全力で走ってくる

数え切れない程の男子の集団。

あ「ひぃ…っ！」

更にぎゅっと鞄を握った。

まるで、飢えたハイエナ達が獲物を

数日ぶりに見つけたような勢いで。

足が怯みそうになったけど、

それよりも本能的に逃げないと危ないと

危険を察知した私は、反対方向へ走って

近くの階段を駆け上がった。

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