第16話 ★ 俺の過去3 【過去】 ページ19
母はそんな俺を初めて抱きしめてくれた時のように優しく抱きしめ、一言こういった。
裕美｢いいよ？私はあなたを愛しているから…大丈夫。血を飲んで喉の乾きがなくなるなら、いくらでも私の血を飲めばいい…。そして、山奥へと逃げなさい…。大丈夫…。誰もあなたの事は憎まない…。｣
嫌だ…！嫌だ…！嫌だｯ…！！
裕美｢貴方は私の自慢の息子だもの。お願い…生きて…！｣
翔太｢ｯ…！ごめん、母さん…。｣
俺は母さんの首筋に歯を立てた。
人の血を飲んで生きるなんて…ただの化物じゃないか…！
翔太｢ｯ…！ｸｩｯ…！ごめｯ…！ごめんなさいｯ…！｣
俺はただただ冷たくなった母さんの前で泣くことしか、できなかった。当たり前だ、感謝しても、しきれない人のことを俺はこの手で殺したんだ…。
翔太｢なに、やってんだ、俺…。｣
扉を開けると、そこには少し震えている恵海がいた。それは悲しみからなのか、恐怖なのか、今でもよくわからない。
翔太｢恵海、逃げろ。｣
俺は一言そういった。
翔太｢はやく！俺の自我があるうちに、はやく使用人のところへいけ！！｣
その一言でビクッとし、恵海は走ってどこかへ行った。
俺は、言われたとおり、山奥へとはしりだした。
数年、森に身を潜め、ある日なにかの表示で都へと降りた。そっと家の庭を除くと、小さな男の子と、女の子がいた。そのそばには…
翔太｢恵海…？｣
すっかり大人になって、綺麗になった恵海の姿があった。
時代は変わっていくのに…。俺はまだ見た目も19歳のままだった。
俺は恵海が気づく前にそっと身をまた山奥へと隠した。
それから俺はこの体質のことを調べるために、いろんな国を渡り、この、英国に住み着いた。ここは、そういった関連のことが多く調べられるから…。今住んでいる洋館も、空き家だったのを俺が買い取って使っている。でも、時々思う。もし、あのまま人間として生きていられたら…どれだけ幸せだったか…。母さんと、恵海と一生を共にできて生涯を終えられたらどんなに幸せだったか…。
今でも思う、あの森に入る前に…恵海と遊んでいたあの頃に…母さんにいろいろなことを教わって楽しく生きていたあの頃に…。
戻りたい…。
翔太｢戻りたいよ…母さん…。｣
花を見ながら呟いた俺の頬には、1粒の涙がつたっていた。
第17話 ★ 願うことは…。 【過去】→←第15話 ★ 俺の過去２ 【過去】
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ら3ら2か(プロフ) - 最先端の消しゴム（−＿−；）さん» 大丈夫！絶対ならん！！wうちもあらよあらよしちゃったけど最低免れてるからw (2016年12月4日 15時) (
レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム（−＿−；）(プロフ) - ら3ら2かさん» 久しぶり〜！このあとに…グフフ(☆∀☆)R指定行かないようにぎりぎりまでせめて見るつもりだよ☆ これでR指定なったら笑えるわ笑 (2016年12月4日 15時) (レス) id: 1f31e782ab (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - お久しぶりです！きた、きた、、、激ピンク……！？そろそろですかね！！？あああもう楽しみです！！wこれからも更新頑張ってください！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 最先端の消しゴム（−＿−；）さん» 萌えですっ！萌え萌えで超ドキドキする(*´∀`)こんなにカッコ可愛いヴァンパイアになら血吸われてもいいです！！むしろ吸われたいww忙しいとは思いますが自分のペースで更新頑張って下さいね(*´∀`) (2016年10月23日 5時) (レス) id: ad01cac25d (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - 最先端の消しゴム（−＿−；）さん» 萌えだよ！萌え過ぎてもうドキドキヤバいwwしょーたんになら素直に血を捧げるよ？ あ、twitterね、垢変えたからお迎え行こうかなって思ってたんだけど、タイミング逃したからここでアカウント言うね！(@Eru_mg41123) (2016年10月23日 0時) (レス) id: bdb3729c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：最先端の消しゴム | 作者ホームページ：
作成日時：2016年9月19日 15時
