第15話 ★ 俺の過去2 【過去】 ページ18
走り回って走り回って、最後たどり着いたのは森だった。
俺はその、入ってはいけない森に足を踏み入れてしまった。
しばらく歩いていると、人影が見えた。恵海かと思って近づいてみると、その人は傷を負った男の子だった。
翔太「君、大丈夫!?」
俺がその子のところに駆け寄るとその子の目が一瞬光った気がした。
これが、悪夢の始まりだった。
その後、目を見た僕は、気を失ってしまった。
気がつくと、もう夜だった。家に戻ると、母が心配して駆け寄ってきてくれた。
翔太「母上、恵海は…?」
裕美「大丈夫、見つかったわ…。都に行ってたんですって…。さっき怒っちゃって、拗ねちゃってね。今は部屋に戻って寝てるわ。」
翔太「そう…。」
俺がそう言うと、母は何故か俺の首を見てきた。
裕美「翔太…その首の痣は何?」
翔太「痣…?」
首を触ってみると、2個、点のようなボコッとした感覚があった。
翔太「…なんだろう…。でも、すぐ治るよ。」
裕美「…。心配、かけないでね…。」
翔太「うん。わかってる。」
俺は、部屋に戻った…。
それから数日、痣は消えていた。でも、その代わりにすごく喉が乾くようになった。
水を飲んでも、お茶を飲んでも、喉の乾きは収まらなかった。
ある日、俺に水を持ってきてくれた使用人の手をふと見た時、血管がはっきりと見えた。それからの記憶は…なかった。
気がついたら目の前には全身が青白くなっている使用人が倒れていて、俺の喉は潤っていて、口の中が血の味でいっぱいだったこと…。
翔太「…な、に、これ…。」
騒ぎを駆けつけた人たちが、俺を囲んだ…。
翔太「俺…何したの…。」
俺はずっと放心状態だった。
使用人が集まってきて俺は取り押さえられ、ある部屋へと閉じ込められた。
でも、その晩、母が会いに来たんだ。
裕美「翔太…。どうしてあんなことを…?」
翔太「わからない…でも、何故か…喉が乾く…。水を飲んでも、お茶を飲んでも収まらなかった喉の乾きが、血を飲んで、すごく潤ったんだ…。凄く、気持ち悪い…。俺の体に、何が起きてるの…?」
裕美「翔太…落ち着いて…。」
翔太「落ち着けるかよ!俺は人を殺した…。人殺しだ!!」
俺が叫ぶと、扉がゆっくりとあいた。
そして、母の血がすごく綺麗に見えたんだ。
翔太「だめ、来ないで…。母さんのことも…殺してしまう…!」
その時、また喉の乾きに襲われた。
翔太「ッ…!うっ…。」
第16話 ★ 俺の過去3 【過去】→←第14話 ★ 俺の過去 【過去】
115人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ら3ら2か(プロフ) - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 大丈夫!絶対ならん!!wうちもあらよあらよしちゃったけど最低免れてるからw (2016年12月4日 15時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - ら3ら2かさん» 久しぶり〜!このあとに…グフフ(☆∀☆)R指定行かないようにぎりぎりまでせめて見るつもりだよ☆ これでR指定なったら笑えるわ笑 (2016年12月4日 15時) (レス) id: 1f31e782ab (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - お久しぶりです!きた、きた、、、激ピンク……!?そろそろですかね!!?あああもう楽しみです!!wこれからも更新頑張ってください! (2016年11月6日 21時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 萌えですっ!萌え萌えで超ドキドキする(*´∀`)こんなにカッコ可愛いヴァンパイアになら血吸われてもいいです!!むしろ吸われたいww忙しいとは思いますが自分のペースで更新頑張って下さいね(*´∀`) (2016年10月23日 5時) (レス) id: ad01cac25d (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 萌えだよ!萌え過ぎてもうドキドキヤバいwwしょーたんになら素直に血を捧げるよ? あ、twitterね、垢変えたからお迎え行こうかなって思ってたんだけど、タイミング逃したからここでアカウント言うね!(@Eru_mg41123) (2016年10月23日 0時) (レス) id: bdb3729c29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 15時