二話手当 ページ3
『…。』
「ここは目立ちます。一回僕がバイトで入っている喫茶店に来ませんか?」
周りを見ると、色んな人が私を見てこそこそ話していた。それもそうだろう。こんなボロボロで傷だらけの人間がいたら誰でもそうだ。
「どうします?」
『ッ…!わかったわよ!行けばいいんでしょ!!』
私はその安室透と名乗る男に強引に店に連れてこられた。
『…。』
安室という人がドアを開けると、中から女性の声がした。
「いらっしゃ…あ!安室さん!?今日、バイト入ってましたか!?」
「いいえ。ちょっと頼みたいことがあったので。」
「頼みたいこと、ですか?」
「はい!この子の手当をお願いします。」
そういいながら私を前に出した。
「うわっ!?すごい傷!」
すると、その女の人の後から、女子高生だろうふたりがひょこっと顔を出した。
「うわっ!?ほんとだー!」
カチューシャの女の子が私を見ていった。
「と、とにかく、手当を!救急箱はどこですか!?」
「えっと、たしかあっちの方にあったんじゃないかな?僕もよくわからないな。」
「とりあえず行ってきます!」
髪の長い女の子が救急箱を取りに奥へと言った。
「とりあえず、あなたはここに座って?」
「…はい。」
カウンター席に連れてこられた。
「ありましたよー!」
奥からさっきの救急箱を取りに行ったこがもどってきた。
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年6月10日 11時