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キス、された ページ22

優「好きです。ずっと、Aさんのこと」




瞬きもしないで、まっすぐな瞳で。



やばい、今日の帰り道は、いつも通りじゃなかった。




「優希くん、ごめん、ちょっと、」



優「彼氏さん、いるんですか?」



「…うん」



優「彼氏さんとなんかあってこうなってるなら、尚更。俺だったらそんな気持ちにさせないのにって」



「ごめん、気持ちは、嬉しいんだけど、」



優「即答、ですか(笑)」




だって、


どんなに悩まされたって

休みが合わなくたって

何日も会えてなくたって


私を呼ぶ声とか、ふわふわした髪とか、

優しい匂いとか、手の感触とか、

鮮明に思い出せるし


どんなにまっすぐ向かってくる瞳にも揺らがないくらい、私の中で彼の存在が大きくて


彼を知ってしまった以上、彼のいない生活は考えられなくて。




「気持ちは嬉しいよ、すごく。でも、彼じゃないとダメなの、私が」


優「そんなに、Aさんに悲しい思いさせてるのに?」




うん、って返事をしようとすると

ポケットに入った携帯が振動して、画面を確認してみる。


久しぶりに画面に映し出されるその文字を見ただけで

今までの不安なんて一気に吹っ飛んだ様な気がして



「ごめんね、でも、ありがとね。」


優「Aさん、」


「ごめん、電話、出るね」




スマホの画面を耳に当てると


私の好きな優しい声が聞こえてきた。




優希くんにじゃあねって口パクで言って手を振ると


その手を勢いよく引っ張られて


よろけた時に咄嗟に出た「わっ」って声と同時に携帯の画面を触ってしまって、通話終了の画面になった。





「優希くん、なに、」




真剣な表情のままの優希くんを見ると




すぐに、唇が重なった。

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らむね(プロフ) - Aさん» そんな事言って下さってうれしい限りです(>_<)気まぐれなゆっくり亀更新ですが楽しみにお待ち下さい!! (2018年1月1日 4時) (レス) id: 64f520ad7e (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ほんとに一番好きな作品できゅんきゅんしっぱなしです(´;ω;`)次の更新も楽しみにしてます(o^^o) (2018年1月1日 3時) (レス) id: da8fd23d44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みあ | 作成日時:2017年11月8日 16時

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