ショータイム と エンドロール

嫉妬 × 嫉妬 ページ13

わかってる。わかってる。




彼と関わってるスタッフも

アーティストも

SNSで上げられてる写真に写る人も




みんな、仲がいいだけ。


みんな、仕事上関わりのある人なだけ。




そりゃ男の人だけと関わって生きていくなんて無理だよね。



私だって仕事上関わってる男の人だっているし。





わかってる。



わかってるんだけど。





気持ちに余裕がない自分がいる。





はぁ、と小さくため息をつくと



拓｢ため息つくと幸せ逃げるで｣



隣に座ってみそと遊んでいる彼がそう言った。






なんで、こんな普通でなんの取り柄もない私なんだろうか。





周りにもっと綺麗な人とか可愛い人とかすごい人とか、沢山いるのに。



いつか、たくもそれに気付いて、私は捨てられるんだろうか。





そういう画像を見ると段々マイナスになっていくって自分では分かっているのに、やっぱり気になってSNSを確認してしまう。



あきらさんのTwitterの画像欄を遡る。




自分でも嫌だな、こんな女。


彼氏の友達の画像までチェックして、浮気チェックしてるめんどくさい彼女みたい。




拓｢Aちゃん｣



｢んー？｣




自分でめんどくさい彼女だと思いながらもスクロールする手が止まらない。




拓｢なぁ、そんな真剣に何見てんの｣




たくが携帯の画面を覗き込んできて咄嗟に隠した。




｢いや、別に、｣




そう言うと


たくは、あんまり良くないって顔。

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