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休日: 夕方 ページ38

りゅーくんと鉄虎君と別れた後、すぐ近くの街灯下で足を止めてスマホを操作していた。他に何か外の用事は無いか確認するためだ。
メモには何も書き込んでいない。
少し考えた結果、思い当たる用事が出てこなかったので、帰る事にした。

薔薇の手入れでもしようと思い、顔を上げたところ
「お兄さん、今一人?」
見知らぬ若い男性に声をかけられた。25歳くらいか。
軽薄そうな見た目だ。髪は金と黒のツートーン、耳には派手なピアス。
まあ、僕もピアスはしていたが、簡素で細身のものを選んでいるつもりだ。もしくは蛇を模したものとか。

「俺とちょっと遊んで行かない?」
またか。男性からの十数回目のナンパ。
「いえ、僕は……」
拒絶の仕草をとる。
「良いから行こうよ」
男は実に不愉快な笑みを浮かべて僕の腕を掴んだ。
ああ、これは引き下がるまで時間がかかる奴だ。

「お兄さんも楽しいと思うなぁ」
じっとりとした目線が僕を舐め回す。
僕は同性愛に否定的ではない。むしろ寛容を持っている方だと自負していたが、これを前にしたら嫌悪感を抱かずにはいられない。
「やめて下さい」
はっきり否定の意を示す。
しかし、この男は聞く耳も持っていないようだ。
「ほら、嫌がるなって」
掴んだ腕を強引に引き、否応無しに連れていこうとする。
はぁ……こういう身勝手な人を見ると、グチャグチャにしたくなるんだよね。身体も未来も何もかも。
こんな事考えてるなんて、こいつは微塵も知らないんだろうな。

「ですから、僕は……」
この拒絶を無視されたら絶対に喉元掻き切ってやろうと決めて再度抵抗すると、
「やめるッスよ!!」
書店から猛スピードで駆け出して来たヒーローが男を突き飛ばした。
さっき出会った鉄虎くんだ。
「ッ痛ぇ……何すんだ…よ……」
歩道にはっ倒された男は逆上し、声を荒げた。かと思った途端に勢いを無くしていく。
「てめぇ、俺のダチに手ぇ出すなよ」
りゅーくんの高3とは思えない気迫の睥睨に恐れ戦いたのだ。確かに怖いね、この顔。
男は震える声で何度も謝罪をし、後ずさるかたちで逃げていった。
「任務完了!ッス!」

「ありがとう、助かったよ。二人とも格好良かったよ」
二人が来なかったら、危うく警察沙汰だった。安堵から、自然と笑顔がこぼれた。
「……っ、ッス!」
「……おう。言っておくが、そういうことを頻繁に言うから、こういう目に合うんだぜ?」
「今後気を付けるよ」

そういうこと、とは?
りゅーくんの言う事は抽象的で難しいね。

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流離いのsecret(プロフ) - ぎゃぁぁ本当だ……!ご指摘ありがとうございます! 細かいところまで読んでいただき嬉しいばかりです笑 (今後気を付けます笑) (7月13日 22時) (レス) id: 451ca50573 (このIDを非表示/違反報告)
しか - ごめんなさい。「混沌」でした!! (7月13日 21時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
しか - 「悩み」の話の「敬人」が「敬斗」になってますよ(コソッ面白かったです。これからも頑張ってください! (7月13日 20時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
流離いのsecret(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります!(語彙力ない)笑 (6月24日 14時) (レス) id: 451ca50573 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白いです(語彙力ない) (6月23日 21時) (レス) id: 19c16fa711 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:流離いのsecret | 作成日時:2019年5月2日 14時

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