レッスン ページ32
極めて楽しそうな泉くんと、困惑している司くん、そんな二人をニコニコしながら見守るなるちゃん。そして撮られる僕。
端からみるとかなり謎な光景に、オレンジ髪くんが元気よく飛び出してきた。
「うっちゅ〜……ぅ〜？誰だお前！」
「僕は」
「待って、言わないで！考えるから！」
「………わ、分かった」
この子もなかなか謎な子だ。腕を組んで首をかしげる様子に戸惑っていると、
「王様はいつもこんな感じなの。あ、王様は月永レオっていうのよ」
王様？
「leader！Rosen様が困っています！」
リーダー？
「ろーぜんさま？ローゼンって名前なのか？」
「ち、違うかな」
まずい、情報が混濁してきた。
まず、この子の名前は月永レオくんで間違いないだろう。そして司くんの発言から推測して、Knightsのユニットリーダーはレオくん。
だが、「うっちゅ〜」と「王様」って何だ。
彼は宇宙の遥か彼方から来た、どこか遠い星の王様なのだろうか。
それは99.99%の確率で無いだろうが、僕の中ではそういうことにしておこう。
彼は宇宙のどこかの王様。
人の脳内は自由である。制約なんてない。
僕が他人をどう思おうが、態度に出なければ全く問題はないのだ。
「ん〜………」
レオくんは今も尚、僕が何者であるのかを悩んでいるようだ。もういっそ教えてあげようか。
そう思って、口を開きかけたら、司くんが
「そういえば、朔間先輩はlessonにいらっしゃらないのですか？」
朔間先輩。ああ、どこかで聞いた名字だと思ったら、凛月くんか。
「来ないわね。今LINEしてみるわ」
なるちゃんは男性にしては可愛らしいカバーのついたスマホを取り出し、連絡を取り始める。
「あら、珍しいわ。いつも即レスなんてしてくれないのに」
彼(彼女と言った方が良いのだろうか)は、くす、と笑って返信を打った。
「あいつ、何て？」
泉くんが尋ねる。
「『ジゼルさんが居るの、何で早く教えてくれなかったの』って怒られちゃったわ」
肩をすくめるなるちゃん。すると
「あ〜！今言ったな！」
熟考していたレオくんがビシッと指差した。
「え？」
「ジゼルさんって言った！」
「……あ！アタシったら」
迂闊だったわ、と反省している。
少し経つと、息を切らした凛月くんが合流し、数分の休憩をとってようやくレッスンを開始した。
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流離いのsecret(プロフ) - ぎゃぁぁ本当だ……！ご指摘ありがとうございます！ 細かいところまで読んでいただき嬉しいばかりです笑 (今後気を付けます笑) (2019年7月13日 22時) (
レス) id: 451ca50573 (このIDを非表示/違反報告)
しか - ごめんなさい。｢混沌｣でした!! (2019年7月13日 21時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
しか - ｢悩み｣の話の｢敬人｣が｢敬斗｣になってますよ（コソッ面白かったです。これからも頑張ってください！ (2019年7月13日 20時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
流離いのsecret(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！(語彙力ない)笑 (2019年6月24日 14時) (レス) id: 451ca50573 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白いです(語彙力ない) (2019年6月23日 21時) (レス) id: 19c16fa711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流離いのsecret | 作成日時：2019年5月2日 14時
