【銀魂】不器用つんでれーしょん。２nd!

居なくなった王子様。 ページ16

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『あれ？トシどこ行ったんだろう？』


沖「どうしたんでィ？」


『トシが居ないの…一緒に帰ろうと思ったのに』


楽「私も見てないヨ」


神「先に帰っちゃったんじゃない？」


『そうかなぁ…』



明日は本番なのに……。



楽「そんな心配することないヨ！明日になればきっと張り切って学校来るネ」


沖「今日はもう遅いから、帰りやしょう」


『う、うん』









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土方side〜




土「はぁ…はぁ…はっ………

ク…ソ……ッ！」


カッターシャツが汗ぐっしょりに濡れる。

血の滲んだ手の甲で額を拭って、地面に寝転がる。




もう日がくれてから長い……

何時間たったんだろうか…


Aが絶対心配してる。

連絡したいけど、ケータイは外に置いてきて使えねぇ。


無力な自分に、だんだん腹が立ってきた。



今俺の前に、ビクともしねェドアがある。


それを突き破ればAを救える。

突き破れなければ、Aは高杉のやりたい放題だ。



それだけはゴメンだ……








・









辺りが明るくなるまで、俺はドアに体当たりし続けた。


体力気力ともに限界が近い。

フラつく足を無理やり立たせて、ひたすらドアにぶつかる。





頼む……無事で居てくれ………！






A＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。









・









妙「え？土方くんがまだ来ない？」


『うん…

連絡しても繋がらないし、どうしたらいいの…？』





朝の教室。

トシが学校に来てないことに、クラスの皆は騒いでいた。


沖「おかしいねィ。昨日の今日だろィ？」

銀「どーすっかなぁ、他に出れる奴なんて誰も……」


そのとき、教室のドアが開いた。



【ガラ】



高「随分お困りみてぇだな………」


銀「…高杉！」








・









・









妙「ちょっと本気なの？

高杉くんを王子役にするって」


銀「仕方なかったんだよ！他に空いてる奴居ねーんだから！

一応変なマネはすんなって言っといた」



沖「奴が王子役………何か裏がありそうな気がして仕方ねェや」

神「晋ちゃんもちっちゃいから俺らと一緒に小人役すれば良かったのにね」






『トシ………』






とうとうトシは現れないまま文化祭が始まった。


私たちは今、前のクラスの発表が終わるのを待っている。





トシと…一緒にやりたかったよ………


このドレスも…似合うって言ってくれて嬉しかったのに…








妙「さぁ皆、出番よ！準備して！」

危険な王子様。→←密室とアイツと。

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