同居人は有名人 6≪ﾆ/ﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ≫ 完結 (ページ6)

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昔の笑顔ページ6

先輩の目が、私を見る。

先『俺に笑う時は、そんな笑い方なの気づいてた？』

淋しそうに笑ってた？

それは先輩だよ…？

わからなくて、少し首をかしげた。

先『無自覚？』

先輩が笑った。
久しぶりの、本当の笑顔。

先『相変わらずだな。考えてることがすぐ顔に出る。』

え！！

『そうですか？？顔に出てました？』

先『うん。出てる。今も。』

くくくっと笑いながら、先輩は答える。

思わず顔が赤くなる。

『も、もう！そんなに笑わなくても…！！』

困ったように言ったら、

先『ごめんごめん』

って、笑ってくれた。
昔から、この笑顔が大好きだった。

『先輩、相変わらずの笑い上戸ですね。』

先『え？そうだったっけ？』

『そうですよ！！昔から！！ちょっと私が言い間違えたら五分くらいおなか抱えて笑ってましたよ？』

先『それはAがありえないような間違えするからだろ！！』

『そんなことないです～！！』

それから二人でただ昔の何でもない話をした。

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笑って、先輩と話をしてる。
あの頃と同じように。
あの頃のことを。
あの時と同じ気持ちで。