彼女の過去3 ページ11
snr side
それからというもの、それぞれ家庭の事情で塾などに通わせて貰えなかったAちゃんと加奈ちゃんは永野先生と犬井先生の元で週に一回、勉強を教えて貰っていたそうだ。
先「ストイックな彼女たちはみるみるうちに成績を上げていきました。そしてこの高校に入学してきました。
加藤は本当に自分に厳しい人間です。それが彼女を苦しめている原因の1つでもあるのですが。
先程数学の点数をあまり褒めなかったのもその性格ゆえです。もちろんあの成績は褒めるべきでしょう。僕も当然、前回よりも成績が上がった時は褒めます。
しかし、あからさまに本人が納得していなかったり思い通りにならなかった時は黙って見守ろうと決めているんです。これは中学の頃から彼女を見ていて最も有効だと感じた手段だからです。
彼女は多忙すぎる故、自分と向き合う時間を作れません。というより、作りたがりません。
本人曰く『自分と向き合うほど己の嫌なところが目に付いてしんどいから』だそうですが、自分と向き合うからこそ見つけられる自分なりの
打開策などもあります。それに気付いて貰うためにも一見放任主義にも見えるかもしれませんが、このような方法を取ります。」
学校の先生って、こんなにすごいこと考えてるんか…。
頭が上がらないな、なんてことを思っているとまた先生が口を開いた。
先「ここからが、重要な話です。彼女の家のことは聞いていますか?」
セ「まあ、なんとなくは」
先「そうですか。それなら話は早い。この話を僕がしたことは彼女には秘密にしておいて下さい。」
少し間を開けて息を吸いおもむろに口を開く先生。
「彼女は、1度、自ら命を絶とうとしたことがあるんです」
この前、本人から自傷の話は聞いていたとはいえ、告げられた事実にどう反応していいかわからず、一瞬息が止まったような気がした。
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彩音(プロフ) - シロマリさん» そうだったんですね……ありがとうございます。はい!頑張ります!! (2019年8月12日 4時) (レス) id: 4a28a6e8f3 (このIDを非表示/違反報告)
シロマリ(プロフ) - 彩音さん» コメントありがとうございます。そうなんですね…実はこの小説は私の今の環境に基づいて作っているので、彩音さんのような方を元気づけられてとても嬉しいです。確かに現実は厳しいし、苦しいですが頑張ってください! (2019年8月12日 1時) (レス) id: 733482b1be (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - コメント失礼します。家出していること、母の性格などは違えど、今の私の境遇によく似ていてびっくりしました。現実はこうはいかず苦しいですが、頑張ろうと思えました。更新頑張ってください。陰ながら応援しています。 (2019年8月9日 23時) (レス) id: 4a28a6e8f3 (このIDを非表示/違反報告)
シロマリ(プロフ) - のあさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2019年6月13日 23時) (レス) id: 733482b1be (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - いきなり失礼します!第二弾おめでとうございます!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年6月11日 9時) (レス) id: c521d26f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロマリ | 作成日時:2019年6月8日 14時