西の白色看板娘 5！【JW】 (ページ9)

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Aside

ドラマとか見てて、刺されたらやっぱパニックになるんかなとか思ってたけど本人は以外と冷静で、

どっちかっていうと周りの方がパニック状態。

そりゃそっか。やって目の前で人刺されてんもん。

思わず床に倒れ混むと、流星が寄ってきて体を抱き起こしてくれた。

『ふふっ、なんか、この前のコント、みたいやなぁ…』

藤井「そんなこと言ってる場合ちゃうやろ…！」

滅多に泣かない流星の目にはこのときばかりは涙がいっぱい。

ほんま涙が似合わん男やな(笑)。

そんなことを思いながら震える手で流星の目元を拭う。

そういえば昔、思うように踊れなくてみんなについていけずに悔し泣きしてた流星の涙を
こうやって拭ったことがある。

…え、これもしかして走馬灯ってやつ?うちもうすぐ死ぬの？

え～、嫌だなぁ…。なぜだか死ぬのは怖くないけど、やり残したことがいっぱいあるから。

まだまだみんなと見たい景色がいっぱいある。

さっきの女の子にもシュシュあげれてない。

あ、そうだ、早くあげないと。

そう思って体を起こそうとしたけどやっぱり意識は薄れていくもの。

力が入らなくなって腕がドサッと床に落ちる。

霞んでいく景色のなかで、メンバーたちや泣いているファンの子たちが駆け寄って来るのが見えた。

だんだん聞こえなくなる耳に、いろいろな人の叫び声や、メンバーたちのうちを呼ぶ声が入ってきた。

そして、意識が途切れる寸前、女の子の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。

「Aちゃん！嫌だ！死なないで！！」

『ごめ…ん…ね……』

そこでうちの意識はこときれた。

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