Love Short WESTories (ページ21)

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仕事を始めてから数時間。

外はすっかり暗くなって、私の目と肩も限界に近づいてきた。

最初は早よ～って後ろから抱きついてきたり、

もう、俺泣いちゃうからなってベッドでメソメソしだしたりしてた智洋も、

今日は私が全然動かなかったからか、気づいたら静かになってた。

これは寝たな。

ブルーカットメガネを外し、んぅーっと伸びをする。

そしてクルッと椅子を回してベッドの方を見ると、

案の定智洋が大の字になって寝ていた。

『…ちょっとだけ。』

休憩がてら、椅子から立ち上がり智洋が寝ている横へポフッと腰を下ろす。

気持ちよさそうに寝ている姿は無防備でまさに子犬みたいで、

母性本能をくすぐられるせいか思わずギュっと抱きしめたくなる。

おでこにかかっていた前髪をそーっと払うと

あらわになった綺麗なお顔。

ちょっと切れ長の目に長くてフサフサなまつ毛、

ぷっくりと柔らかそうな唇がついた可愛いお口。

でも、Tシャツがちょっとはだけて見える鎖骨からは色気がムンムン。

その首元には私とお揃いのネックレス。

私この人と付き合ってるんだって思うと思わず顔がにやけてくる。

あーーっ、皆に言いふらしたいっ！！

「このかっこいい人私の彼氏なんです！！」って

崖の上から叫びたい！！

そんな妄想が始まったところで我に返る。

違う違う、私は妄想するためにここに座ったんじゃない。休憩しにきたんだ。

ていうか仕事しなきゃ。

もう少しこの可愛い寝顔を見ていたいっていう気持ちをなんとか抑えて仕事へ戻る。

…でも…。

と、そこであることを思いつくも、いやいやキモいキモい！と首を振った。

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