小説の「文」の書き方講座

二十八歩目「比喩表現をしてみる」 ページ29

言い換えとはまたちょっと違うかな、でも連想ゲームは使えるかな、みたいなものです。

「比喩」と呼ばれるものですね！「もの」を「ものと全然関係ない何か」で表します。
「雪のように真っ白な手」のように、「○○のような」を使ってこれは比喩だよ！って”直”接教えている比喩を「直喩」、「あいつの体型はもやしだ」と言い切るのを「隠喩」と言います。もちろん体が本当にもやしでできているわけではありません。「もやし(のように細い)」という言葉が”隠”れているのです。
いや、ほんとに直喩と隠喩の語源がそうなのかは知らん。こうすると覚えやすそうだったので、私はこういう解釈をしています。

情景描写は五感で感じるもの、と最初の方でお伝えしたと思いますが、比喩はこの情景描写で大活躍します。たぶん。
よくあるやつが、「窓を開けると、銀世界が広がっていた。」銀世界っつーのは＝一面の雪景色ですよね。

「人がごみのようだ。」なんてのもありますね。使っている人はめったに見かけませんが。
彼だって、人 is ゴミと思って言ったわけではないでしょう。たくさんの人が遠目でばらばらと落ちていく様子が、「ああ、ごみみたいに見えるな(言い方)」と思ったので言ったのです。
私的には「ああ、ごみ(がごみ処理場で処理する穴にばーって落とされていくところ)みたいに見えるな」が実際の光景に近いのではと思っています。

情景描写苦手マンとして、この比喩は大変ありがたいものです。心情も、この比喩として情景描写に変えることができます。
空なんかは圧倒的にやりやすいのではないでしょうか。だって、「天気の変化そのものがまるで感情の変化のよう」だとは思いませんか！！？
「嬉しい気持ち」は「清々しい青空」、「不安な気持ち」は「どんよりとした曇り空」、「悲しい気持ち」は「しとしとと降る雨」といったようにですね！素晴らしいですね！！心情だらけの地の文に新たな風が吹きますね！！
これらは全部隠喩です。最後に「の、ように○○な気持ち」と入ります。

「晴れやかな気持ち」にすると、心情と情景描写の間をとった比喩になりますね！

また、この逆パターンみたいなのもあるわけですが、こっちは比喩ではないのでここでは保留にしておきます。


ところで私、文章に行き詰まると延々「ぴえん」を打ち込み始める癖があるんですけど、どうにかなりませんかね。消すのがえらい大変で……。

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