番外編. ジューンブライド ページ39
6月6日。
まだ事が起こる前のおはなし。
イヤホン越しからでも聞こえてくる。
イヤホンを付けているのに聞こえてくる。
無駄に聞こえてくる。
…柊先輩のマシンガントークが。
内容もしっかり聞こえた。
「お前が結婚するときさ、ウェディングドレス作ったげるよ!!」
『は??お前作れんの???』
「やっだなー作れるし!!…多分」
『ほら多分!多分だろ?!いくら日奏でも無理だって!!』
「なんなら作ってやんよ??」
プツッと切れる通話。野原先輩も大変だな…と思いつつ。
柊先輩は、裁縫の針を振り回しながら飛んで行った。
ー
「うし!作るぞ〜!!!」
「…なんで俺の部屋でやってんの?」
「え!だってカルロスの部屋散らかしても怒んないから!!」
「…はぁ?」
怪訝な顔をするカルロスはガン無視して、あたしは作り始めた。
そう、ウェディングドレス!!
作ってやるんだよ!綾にあげるつもりはないけど!!
綾のドレスを見てびっくりしている顔を頭に思い浮かべながら、針に糸を通した。
「よし、下の部分でけた!!意外とでけた!!」
「おー…」
「カルロス着てみる?!?!今ならいいよ!!!」
「いや、着ねーよ!!!」
「えーカルロス似合うのにい??」
「なんで男にウェディングドレス着せようとするんだよ?!お前の神経はどうなってるんだよ?!」
「知らん」
そこに、かの有名な都のプリンス様が登場。
「日奏ちゃーん…ておお!?なんか凄い!」
「でしょでしょ?!鳴ちゃん着てみる?!!」
「着る着る!!」
「着るのかよ…!!」
2、3日程は作業したのかな。
手を休めることなく、どんどん作り上げていった。
作っていくにつれて、ウェディングドレスらしい形になっていく。
むふふ…と口角を上げながら。
さーて…どんな顔をするのかな…??
3日後。
ー
ふあぁ…と欠伸をして起き上がれば、白河先輩がなんかいた。
「おはようございます」
「おめでと」
「?」
手渡されたのは、小さな箱。
白河先輩は顔を逸らして、スタスタとドアの方に歩き出す。
そういや誕生日だった。
覚えててくれたんだ…先輩。
何だかとても嬉しくなった。
照れ隠しでドアに向かった背中に。
「白河先輩…ありがとうごさいます!!」
後編へ続く。
プレゼントの中身はキーホルダーでした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
109人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希望(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます<(_ _)> (2017年1月3日 17時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - てかものすごい絵上手ですね (2017年1月3日 16時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - アメジストさん» イケメンにし過ぎました(笑) (2017年1月1日 23時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 白河メチャイケメンで泣けるww (2017年1月1日 22時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - はい。この小説を作った後にトーカちゃんの事を知ったので、物語の中盤で髪型を変えさせて頂きました。私のミスです!今後このような事が起こらないように気をつけます(><) (2015年7月13日 21時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ