31.隠された秘密 ページ34
押し入れから小さな箱を取り出す。
それを開けると、アルバムが入っていた。
それはずしりと重くて、僅かに口元が歪む。
「ん…しょ」
やっとの思いでアルバムを取り出す。
ここに、沢山の思い出が入っているんだなと思うと少しワクワクする。
ペラっと開いてみると、私の小さい頃であろう写真があった。
生まれた時はあまり覚えていない。けれども、この写真を見て、私が生まれたきた事を感じさせられた。
目を細める。おにいちゃんとの写真ってあるのかな…。
…1枚。1枚くらいあればそれでいいんだけど。
次のページをめくった─────
ー
「遅いね…」
「どうしたんだろ…何かあったのかな?」
「いくらなんでも遅すぎねぇか?」
「…」
時刻は 21:45。
遅い。何かあったとしか思えない。
今から家に向かってもいいけれども…。
立ち上がって────
しかし、眉を下げた柊に止められた。
「待って白河。よく分からないけど…ここで待ってた方が良いと思う」
「っ…」
「大丈夫。京華はちゃんと帰ってくるから…白河が1番分かってるよね?彼女の事」
眉間に皺を寄せて、座り込む。
…悔しい。
何もできない自分が悔しい。
京華が綺麗に纏めて置いていったiPodとイヤホンを握りしめる。
今…京華は何をしているのだろうか。
彼女に何があったのか…。
「やっぱり、何かあったとしか…」
「心配だね…」
「…」
その日の夜は、いつもと違う静寂感だった。
普段はいつも静かだけれども、いつもの静けさとは何かが違う。
それもこれも、京華がいないから。
それ以外の理由なんてない。
俺は、無意識のうちに京華を求めていた。
それに気付くまでの時間はかからなかった。
ー
次の日の朝。
いつも通り学校はあった。
京華は普通に学校に来ていた。…けれども。
元気がないような気がする。
いつも凛としている京華だけど、今日は…。
ずっと俯いている。
やはり、何かあったんだ。
昨日、寮に戻ってこなかったという事は、あっちで何かあったという事だろうか。
心配して話し掛けようと思ったけれども、彼女の様子を見て、やめようと思った。
何故だか、胸騒ぎがした。
嫌な汗が背中を伝う。
京華の目に…光がなかった。なかったんだ。
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希望(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます<(_ _)> (2017年1月3日 17時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - てかものすごい絵上手ですね (2017年1月3日 16時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - アメジストさん» イケメンにし過ぎました(笑) (2017年1月1日 23時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 白河メチャイケメンで泣けるww (2017年1月1日 22時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - はい。この小説を作った後にトーカちゃんの事を知ったので、物語の中盤で髪型を変えさせて頂きました。私のミスです!今後このような事が起こらないように気をつけます(><) (2015年7月13日 21時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
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