友達以上恋人未満 (ページ1)

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ひらひらと踊るカーテンの隙間から

眩しい光が教室に差し込む。

飽きる授業は俺を眠りに誘う。

暖かい光と、窓際という安心感で頭がだんだんと落ちてくるとき

「○くん、寝ちゃダメだよ？」

優しい声で現実に引き戻された。

隣を見ると、俺を見て笑ってる君。

「いいじゃん…寝たって」

「つまんないの？」

目を細くして笑う彼は男の俺から見てもカッコイイ。

「ん…つまんねぇ」

そう言ってまた寝にはいろうとする俺は窓の方を向いむいた。

「貴方、授業真面目に受けないと留年だよ？」

「そしたら…学校辞める」

「貴方ねぇ…(笑)」

呆れた声を背にして目を瞑る。

「…じゃあ、○くん勉強教えてよ」

「えぇ？」

「あの、じじぃの教え方つまんねぇ」

一切生徒の方を見ない先生を指さして、○くんに言った。

「別にいいけど…」

「よっし！これで安心して寝れる…」

俺の我儘を嫌なく受け入れてくれる○くんは

俺の幼なじみ。

○くんにとってはそうだけど。

「授業終わったら、起こすからね？」

「おう……」

俺にとっちゃあ、好きな人。

昔から抱いていた感情は、どんどん広がっていくばかりで。

鈍感な貴方は気づいてないけど、

あなたのそばにいれるなら

自分の感情は蓋をして、あなたの幼なじみとして

あなたのそばに居させてよ。