「おかえり」には「ただいま」を ー４ー

・ ページ11

智side


「わざわざ…ご飯って言いに来なくていいって言われて…」

「…あー」


ツンがかなり多めなツンデレのあいつらは。


思ってもないことを言ってしまう性格なのは知ってる。仕方ないと思ってるけど、傷付きやすい翔ちゃんの前だけでもどうか優しくなってくれないもんかなぁ…(笑)


「下手っぴだけどね？気遣いかもね。あいつらなりの」

「うん…それはわかってるんだけど…」

「うんうん。わかってくれてることもわかってるんだよ」

「智くん…」

「不安になっちゃうのもよくわかってるから。すぐ言ってみ？おいらがそうじゃないよって教えるからさ」

「ん…」

「今具合平気？平気ならちょっと和達のところ行ってくる」

「へーき」

「わかった。何かあったら言ってよ。スマホ常にポケットあるから」


こくっと頷いてくれた翔ちゃんをあとに、和達の部屋へ向かった。


「和？潤？」

「…ん？」

「ありがとうな」

「別に」


あーあーほんとツンツンしちゃって(笑)


「やっとわかってきてくれたんでしょ。翔ちゃんは悪いやつじゃないって」

「なんだそれ」

「んふふ(笑)まあツンツンせずにさ、優しくしてやってよ。気にしいだから。翔ちゃん」

「はいはい」


本当に変わってきている。

きっとすぐ。すぐ俺たちが求めていた同棲生活を始めれる気がするんだ。


幸せで幸せで幸せしかないような笑顔溢れる同棲生活。


・


・


・


＊ 2017/12/22 END ＊

踏ん張りどきだから（ZARA様リクエスト）→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す