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過去のお話。 ページ8

まずは祭りの話から。



「あたし、祭りって大好きだった」


り「うん、」


「でも、今は大っ嫌いなんだ。花火も好きなはずなのに部屋から見える花火ですら嫌で仕方ない。…何でかって言うと、あたし…そのっ、」


り「いいよA。ゆっくりでいいから」


「その時、友達と祭り行ってて…あたし1人だけ逸れちゃって…」


り「うん、」


「知らない人に…声かけられて…それでっ、」


り「ん、わかった。いいよもう」


「ごめ、思い出すとやっぱダメでっ…」






思い出したら震えて泣けてくる。
りょうくんは何かを察してくれた。









そして、頭の上に暖かい感覚。









りょうくんはあたしの頭をポンポンしてた。









り「頑張ったね、A」


「…、」


り「話してくれてありがとう」


「あたしっ…りょうくんは怖いと思ってないっ…!もちろんとしみつくんもっ、柴田くんも…!だけど…夜の人混みが怖くてっ、」


り「Aはさ、祭り大好きだったんだら?」


「うん、…ほんとは行きたいんだけどっ、でもなかなか勇気が出なくて…」


り「本当は大好きなのにその件があってから怖くなっちゃったんだもんね。そりゃ行きたくないってまずは思うよね」


「ごめんねりょうくん、」


り「行きたいなら行こうよ、祭り」


「へ、?」


り「俺ととしみつとしばゆー、それからAとりなちゃんとまりちゃんで」


「いや、でも…」


り「俺たちが絶対Aを守ってあげるから」


「…っ、」


り「もう絶対に、そんな怖い思いはさせない。約束する」


「な、なんでっ、あたしなんかにそんな優しくしてくれるの?」


り「うーん、大事な友達だからだよ。Aがこれをとしみつに話しても、しばゆーに話してもきっと答えは同じだと思う。みんなAを守るって言うよ。絶対にね」


「で、でも…」


り「A、この話としみつにできる?」


「としみつくんに?」


り「無理なら俺が話す。話してもいいなら」


「としみつくんが…聞いてくれるなら。話せる気がする」


り「じゃあ、一回祭りに行くってのは置いといてさ、としみつに打ち明けてみようよ。しばゆーにはそのあとで話せばいいから」


「わ、わかった…」




そこであたしはりょうくんの連絡先と
としみつくんの連絡先を貰った。









「あのさ…、」


り「ん?」


「もうひとつ、話したいことある」












それは、
家族のことです。

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作品ジャンル:ラブコメ
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ピンクのとり(プロフ) - 応援してます!更新頑張って下さい! (2020年3月27日 13時) (レス) id: f66f4367d9 (このIDを非表示/違反報告)
ふくちょー。(プロフ) - Knymal01さん» ありがとうございますー。緑落ち、、を狙ってます実は! (2019年8月4日 2時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
Knymal01(プロフ) - 応援してますー、是非落ちは緑希望です...! (2019年8月2日 23時) (レス) id: 437d9bd777 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーカリ | 作成日時:2019年7月27日 2時

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