黙って俺らに愛されろ。【東海オンエア】 (ページ14)

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過去のお話。ページ14

3人で髪飾りをつけて、
自然と2、2、2人になってる。

りょうくん、りな
しばゆー、まり
としみつ、あたし。

うーん、これでいいのかな？←

り「ねえ、俺らおばけ屋敷行ってくるけどどーする？」

まり「え、おばけ屋敷無理！」

し「じゃあ射的行こうよ！」

まり「行く！」

と「俺らどーする？」

「え、？えっと…」

と「あ、何か食うか！」

「うん、食べる！」

りな「じゃーまた花火始まる頃に連絡ね！」

そのまま別行動となったあたしたち。

と「似合っとるやん、浴衣」

「え！？あ、ありがとう！！としみつもかっこいいよ！似合ってる！」

と「うざ(笑)」

「ねえ、すぐウザいって言わないでよ(笑)」

と「うるせーわ！(笑)」

「なにそれ！！！？」

と「まぁいいだわ！(笑)」

そんな感じでなんとなく
話せてはいたんだけど、、

やはり人混みだから。

と「でさー、このまえりょうが～」

「ちょ、まっ、…」

やばい！！置いてかれる！！！

と「～…とか言って(笑)…あれ？A？！」

どうしよう、、
としみつが見えない。

あたりを見渡してもとしみつはいない。

あの時の記憶がフラッシュバックして
涙が自然と流れてくる。

手が震えて、足が動かない。

としみつ、…たすけてっ、

と「っ、と…あっぶねえ」

「と、としみつ…」

と「ごめん、ちゃんと見てなくて…」

「いや、こっちこそごめん…ちゃんとついていけばよかったのに…」

と「…ん、」

「え、？」

人混みをかき分けて、
あたしを見つけてくれたとしみつ。
そしてとしみつはあたしに片手を差し出した。

と「…離れんでって言ったやん」

「え、えっと…手、つなぐってこと？」

と「それ以外ないやん(笑)ん。黙って繋いどけっつーの」

「あ、ありがとう…」

ゴツゴツしてるけど、
どこか優しいぬくもりの手。

とても安心できた。

と「泣くな。俺ちゃんとおるから」

としみつはあたしを見て
くしゃっと笑ってから頭をぽんぽんした。

それからいろいろ屋台を回って、
気付けばもう花火の時間。

あたしたちはとりあえず
神社の石段に座って待つ事にした。