イロイロ短編集♪２

進撃の巨人　エネルギー２　 ページ25

返り血が舞う


「撤退！A班下がれ！」

「はッ！」


今回の遠征の隊長に号令がかけられた

私はそれを聞いて立体機動装置をしまう

撤退するならば草原に出る

そこでは立体機動装置は役に立たない


「下がれッ！撤退命令だッ！」

「はい！」

「は・・・はいっ！」

「はい・・ッギャア！」


！

チッ！

またやられた！

今回私が班長を務めたこの班メンバーは私を除いて８人だった

少ないのでは、と意見すると


『君には劣るが優秀な成績を収めている』


とのこと

私には劣るって・・

私なんか成績収めたっけ？

まったく覚えがありませんでした☆

でもまぁ、その班の子たちは私と似たような年齢だったけど結構強かった


なのに

今、私の声にこたえたのは３人

そのうち１人はついさっき巨人に食われた

私は拳を握り締める

邪魔だといって切った長かった髪

今は短いが、その髪が汗で肌にまとわりつく

オシャレするわけでもないから爪は伸ばしていない

それなのに、握り締めすぎたのか手のひらには血がにじんでいた


なによ・・

なによなによなによ！


「・・・お前たちは撤退！隊長に続け！」

「は・・ッ！？班長は・・ッ」

「いけぇぇぇぇ！！」


私は残ったメンバーに背を向けて怒鳴った

馬の足音が遠くなっていく

・・・

よし・・・

私は周りの巨人の数を確認する

１，２，３，４・・・

６体！

そのうちの１体は奇行種だ

でも・・・


「イケるっ！」


私は馬の背に立ち、刃を構えた

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