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俺らはそのまま冗談を言い合って爆笑しながら、レンタカー屋に着いて、車を借りた。


もちろん、ミツ先輩は助手席で爆睡。


1時間ほど車を走らせて海に着くと、2人でサンダルに履き替えて、スーツの裾を捲って、海岸を歩くことにした。


北「やべぇ、俺、夜の海とかすげぇ久しぶりだわ。」


ニ「俺も。ほとんど何も見えないからこそ、波の音がより鮮明に聞こえる気がしない?」


北「ああ、、、確かに落ち着くかも。」


ニ「でしょ?」


俺は、何気なくミツ先輩の手首を掴んで、そのまま手をギュッと握った。


北「なんだよ、この手。」


ニ「ん?ミツ先輩さ、歩くとき絶対ポケットに手を入れてるでしょ?真っ暗でこけたら危ないから。」


北「なんだそれ、大の大人がコケるかよ。笑」


ニ「ハハッ、だよね!」


北「分かってんなら何で繋ぐんだよ。」


ニ「ただの愛情表現だよ。嫌?」


北「嫌っつーか、、、普通こんな事しなくね?」


ニ「いーじゃん、嫌じゃないなら難しく考えないでよ。飼い犬がじゃれてきたとでも思ってよ。笑」


北「ぎゃははっ!!お前、俺の飼い犬なの?!笑」


ニ「違うわ!例えばの話でしょ?!笑」


俺らは手を繋いで、いろんな話をしながら海岸を歩いた。


それだけの事だけど、俺にとってはかけがえの無い、特別な時間。


今まで生きてきた中で、初めて本気で惹かれて、初めて自分より大切だって思える人ができたのに、その人がまさかの男で。


それなのに、少しもこの運命を恨むことがないや。


俺は女の人には今後も嫉妬しないだろうし、きっと普通の恋愛より、心の底から楽しんでいけそうな気がする。この先も結ばれる事がないと分かっていても。


俺は、とにかく浮かれてて、、確かに前向きにはなったんだけど、その分、現実も見えなくなっていたんだ。


本気で惹かれるってどういうことか。分かってなかったのかもしれない。

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なゆきす(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん!コメントありがとうございます!!泣けましたなんて、、嬉しいです!!(;_;)最君、良い曲ですよね!そんな曲と一緒に読んで頂けたことも光栄で嬉しいです!この2人もやっと何とかなりそうです。近々移行しますので、第4章もお付き合い頂けたら幸いです(^-^) (2016年6月22日 9時) (レス) id: 3a98101b3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ニカちゃんがみっくんへの思いを断ち切ろうとするシーン、泣けました。イヤホン越しに聴こあてきた曲が最君で、なおジーンときました。 (2016年6月22日 9時) (レス) id: db590ef53b (このIDを非表示/違反報告)
なゆきす(プロフ) - ちゃきさん» ちゃきさん!コメントありがとうございます!ハラハラして頂いてますか!この後の展開、すごく悩みながらも2人の気持ちを大切に書いていきたいと思います!(>_<) (2016年6月4日 23時) (レス) id: 3a98101b3e (このIDを非表示/違反報告)
なゆきす(プロフ) - さとうさん» さとうさん!コメントありがとうございます!この2ページを書くのに、ニカちゃんの気持ちと併せて悩みまくりながら書いたので、さとうさんのコメントが嬉しくて…>_<…2人はこのままで、、とはいきませんが、この後の展開も見守って頂けると嬉しいです(^ ^) (2016年6月4日 23時) (レス) id: 3a98101b3e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - ライバル出現にハラハラしちゃいます。今後の展開が楽しみです(*^^*) (2016年6月4日 22時) (レス) id: c177659953 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なゆきす | 作成日時:2016年5月20日 21時

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