スミレ《３》

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ニ「・・・・聞いてねーよ、、、」


良「宏光、、言ってましたよ？今、自分を本気で想ってくれてる奴がいて、そいつを悲しませたくないんだって。だから気持ち的に俺を家には入れられないんだって。俺、すぐに分かりました。二階堂さんの事を言ってるんだって。」


ニ「・・・・・ッ！！！」


ミツ先輩？それ、どういう意味に捉えたらいいの？全然、、分かんないよ、、、


良「この前の週末、久しぶりに宏光に呼び出されたんです。嬉しくて、飛んで行きました。やっと宏光の家に入れたって思ったら、俺の親父がいたんです。」


ニ「・・・・・」


この前の週末ってまさか、、俺と玉森が2人に遭遇した時、、、？


良「宏光のおかげで、何年か振りに親父と話して、ずっと信用なんかしてなかったはずなのに、久しぶりに本気で怒られて目が覚めました。だから俺、実家に帰ることにしたんです！その前に二階堂さんに会って伝えなきゃって。」


ニ「・・・・・」


良「本当に、、すみませんでした、、、謝って済まされる事じゃないと思いますけど、、それだけ言いに来ました。あっ！あと！宏光のこと、幸せにして下さい。俺ができなかった分も、、、」


ニ「いやでも、、、ミツ先輩は俺のことそんな風には、、、」


だってミツ先輩、どうしたらいいか分かんないって言ってたし。


良「二階堂さん、、、俺が二階堂さんに酷い事したって、宏光に言わないでいてくれたんですよね？俺、それも宏光が知ってるものだと勘違いしてて、その事に触れたら、すっげぇ怒られたんですよ？！アイツに何したんだよって怒鳴られて、俺、殴られたんですから。笑」


ニ「えっ、、、、」


良「宏光には沢山酷いことしてきたのに、俺のことでは一度も怒ったりしなかった。そんな宏光が、、二階堂さんのことになったら感情剥き出しで俺を殴ったんですよ？それほど、、宏光が二階堂さんを想ってるんだなって、俺は感じましたよ？」


ニ「・・・・・ッ！！！」


良「宏光は自分の事にも他人の事にも鈍感なんで、気づいてなさそうですけどね？笑」


そう笑って、また何度も俺に謝ってから、良亮さんが去っていった。

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