スミレ

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ニ「そうです。俺にもっと、商品のこととか、先輩の考えとか、これはこういうもんだって植え付けちゃって下さいよ。笑」


ニ「おかしいと思うことがあれば、俺ちゃんと言いますし。それに、先輩から植え付けられたものをそのまま俺の考えにするのかは、俺次第でどうにでも出来るんですから。」


北「そう、、かもしれねーけど、、支配だなんて。。」


ニ「いーですって！！ていうか、そんな風に遠慮ばっかされてるほうが見放されてるみたいで、、俺ずーっと寂しかったんですよ？笑」


北「！！！」


ニ「それだったら、先輩の考え押し付けられて支配された方が何倍もマシですよ。だから、直属の後輩の俺には、、、俺にだけは、、本当の先輩でぶつかってきてほしいです。」


やっと、、、言いたかった事が言えた。


一方的だったかもしれないけど、これが俺のずっと思ってたことなんだ。


北「そんなこと言って、、、後で嫌になっても知らねーぞ。。」


ニ「嫌になんかならないです。てか嫌になったとしても、俺は逃げないっすよ？先輩は、訳あって今のリーダーって位置にいる。その過程も、どんな努力をしたのかも、俺は何も知らないけど、その事実を信頼して付いていくだけです。そう俺に思わせてるのも、北山先輩自身なんですから。」


俺が言い終わると、北山先輩が頭を抱えて俯いた。


北「・・・はぁ、もう、、何なのお前。。」


更にため息まで！さすがにウザかったか。。


ニ「北山せんぱ、、すいませっ、、イテッ！
」


俺の言葉を遮るように額にデコピンされた。


北「そんなに俺のこと喜ばしてどーしたいわけ？笑」


ニ「・・・・は？」


北「チッ！もういいわ！！始めるぞ！！俺、結構ウザいから覚悟しろよっ！！」


ニ「えっ、、あっ、、はいっ！！」


資料に向かう先輩の後ろ姿から見えた耳が、赤い気がした。

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