26 ショッピングモール ページ26
車内では、鬱さんやロボロさんとお喋りをしているうちに目的地へ到着した。
鬱さんは入り口付近で私たちを降ろすと、自分はどこか適当なところに車を停めてくるからと行ってしまった。
オスマンさんが、先に行こうと促す。
車を降りたときにも手を貸してくれたロボロさんにお礼を行って歩き出した。
さすがに外でまで手を借りるのは恥ずかしいから、頑張って一人で歩く。
シャオロンさんに「大丈夫なん？」と訊かれたけど、平気だと言った。
初めに向かったのは、全国にチェーン展開している家具・インテリアのお店。
ここでベッドや必要な家具を揃える。
適当に安いものに決めようと思って見ていると、少し先を歩いていたオスマンさんが振り返って手招きした。
「Aちゃん、これとかええんちゃう？」
オスマンさんが指さしたのは、天蓋付きの、いかにも高級そうなベッド。
華やかな飾り彫りのついた骨組みに、白と淡いピンクを基調としたレースが垂れ下がっているそれは、まるでお姫様のためのベッドみたいだ。
「わ…え、ダメですよ、私なんかにはもったいないですし」
「え〜、そんなことないと思うで？
それとも、こういう可愛ええのはあんまり好みやないん？」
「そういうことじゃなくて……」
可愛くて華やかで、こんなのちょっと前まで道端で寝ていた私なんかにはもったいない。
それに、値札なんか見なくても高額なのがわかる。
恐れ多くて首を振ると、オスマンさんは悪戯っ子のように笑って、唇に人差し指をそっと添える。
「お金はグルッペンが出してくれるから、遠慮しないで好きなの選んだらええねん。」
「う…でも……」
「アイツは物を買い与えるとかしか可愛がり方知らんねんから、こういうときにいっぱい甘えとくめう！」
ぽかんと口を開けた私を、オスマンさんが笑って手を引く。
結局、平均的な値段のベッドと最低限のインテリアを選んで購入することにした。
大きな家具は持ち帰れないから、配送のための手続きがあるらしい。
そういった手続きはオスマンさんがやってくれるらしくて、私は今さっき車を停めて合流した鬱さんと他の雑貨を見に行くことにした。
オスマンさんを家具店に残して、鬱さんとシャオロンさん、ロボロさんと歩く。
ショッピさんは、ここに来てすぐに自分の目的の物を買いに離脱した。
休みに家族でお出かけなんて初めて。
頬を緩ませながら、優しい“兄”たちの背中を追いかけた。
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クロ - だ、ｗｗだいめｗｗい←タイトルでつぼった (2021年12月14日 15時) (
レス) @page44 id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - @死神れもんさん» 返信遅れてしまって申し訳ないです…！ふふ、今後の展開など楽しんで推理してもらえると嬉しいです。応援もありがとうございます！近日中に続編へ行けるよう頑張りますので、今後もお楽しみいただけると幸いです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - すみれいんさん» 返信遅れてしまってすみません。いつもコメントありがとうございます！感想などいただけると本当に励みになりますし、嬉しいです。近々続編へ移行する予定ですので、そちらもお楽しみいただけると幸いです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - レナさん» 返信遅れて申し訳ないです……！コメントありがとうございます。とても嬉しいです！そろそろ続編へ行く予定ですので、続編でもお付き合いいただけると嬉しいです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
@死神れもん - knさんまさか,ガチのかぞk((おっと、やめたほうがいいか！このお話好きです！頑張って更新してくださいね！( ´ ▽ ` ) (2020年5月10日 12時) (レス) id: 14c18b2c8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし | 作成日時：2020年4月25日 21時
