【キヨ】流れ星 -shooting star-【レトルト】 (ページ9)

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願いが9つ。ページ9

「つーか、お前マジでこーすけの従兄弟のわけ？」

『そう、ですけど』

「つーか、笑ったりしねぇの？」

『面白くもないのにどうやって笑えと？』

「つーか、お前も北海道出身ってマジ？」

『マジですけど、あの』

「キヨつーか、つーかうるさい。Aちゃん困ってるでしょ」

優希くんに諭されてキヨくんはぐっ…と、言葉につまる。

優希くんが言ってくれて助かった…私も言おうと思ってたんだけど、ちょっと怖くてね。うんうん。

「お前ら仲いいじゃねぇか」

『「どこが…被せ(んな)ないでくれますか」』

楽しそうにフジくんとこーちゃんが楽しそうに笑っているけれど、全く面白くないです。

「…キヨばっかりAちゃんと会話しててずるい！」

優希くんが睨みあう私たちの間に入り、ぐいっと引き離すようにするけれど、仲良くするつもりも、したつもりもないのだけれど。

それよりも、優希くん可愛い。
普通に私なんかより可愛い。

「ヒラも可愛いとこあるよね」

「なに。フジ文句あんの？ここから飛び降りる？人生１回やり直すことをオススメするよ！」

優希くんの笑顔が猛烈に黒いです。
授業中の静かな校舎の上。
真っ青な空の下で、笑う男女5人。

それを微笑ましそうに眺める、教師ひとり。

第一印象が最悪な彼と、憧れの存在のあの人。

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歯車は微かなことで動き始める。