願いが8つ。 ページ8
キヨくんに連れてこられたところは、屋上。
「ここで待ってろ、俺ちょっと行ってくる」
え、どこに????
この状況で私を1人にするわけ????
「別にここで電話してもいいんだけどさ、俺お前と2人きりで待つとか死んでも嫌なわけ」
…はぁ、そういうことならどうぞ。
『…香坂先生だったら、良かったのに』
「…は、お前レトさんのこと好きなわけ??うっわー、レトさん可哀想だわ」
キヨくんはほんとに意地悪だね。
そう言おうと思った瞬間、バンッと屋上の扉が開いて見慣れた影が3つ入って来た。
「「キヨてめぇなにAに暴言吐いてんだべ!!!!!!!」」
『こ、こーちゃんっ!?ヒラくん!?ついでにいえばフジくんも!?』
こーちゃんキヨくんと知り合いだったんだ…ってゆか、ヒラくんとフジくんも同じ学校だったんだ…
「よ、朝ぶりだな。俺が紹介したいって言ってたやつってこいつのこと。フジとヒラには会ってるみたいだし」
『なーるほど…』
「キヨ電話繋ぎっぱなし。会話丸聞こえだったよ。そしてAちゃん俺ついでなの??」
『ごめんフジくんそれは言葉の綾だ』
「真顔で言われても説得力にかけるよ…」
じゃあ、どういう顔で言えばいいのだ。
キヨくんはといえば、なんとも気まずいような顔をしていた。
…そんなに私のことが嫌いならどうしてあの時助けてくれたのだろうか。
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