【キヨ】流れ星 -shooting star-【レトルト】 (ページ4)

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願いが4つ。ページ4

藤澤さんのおうちを後にして、ヒラくんと一緒に平井家へ向かおうとした時のこと。

「挨拶なんて、しなくていいのに」

ヒラくんが色のない目でつぶやいた。

『…でも、…』

「いいから帰って」

『でも挨拶しないわけには』

「いいから来ないで!!!!」

ヒラくんはくるりと踵を返すと、バタンっと玄関のドアを閉めてしまった。

『…何か、事情があるのかな』

踏み込まれたくないのかもしれない。
それでも気になってしまうのはきっと、私の悪いくせだ。

家に帰り、ご飯を食べる。
明日から新しい学校だ。
早めに寝て準備しよう。

朝。

「おーい。Aー??学校遅刻すんぞ」

『はあっ!?』

こーちゃんの声に飛び起きた私をこーちゃんが笑った。

「相変わらず寝坊グセはある癖に、寝起きはいいんだな」

『こーちゃんっ!!今何時!?』

「8時」

『こーちゃん部屋出て!!』

従兄弟だからか、意思疎通が最低限の言葉でできるこーちゃんと私。楽か。

パパッとこーちゃんが持ってきてくれた制服に着替える。
んだけど

『ネクタイ…結べない…っ!!』

「着替えられたかー??」

『こーちゃんネクタイ結べないー!!』

こーちゃんは笑いながら部屋に入ってきて、しゃあねぇな。

と私の背後から腕を回した。

『ちょっ!?こーちゃん!?』

「こっち向きじゃねぇと俺も結べねぇんだよ我慢しろ」

それならこーちゃんが1回つけて結んで、外して渡してくれれば良きだったのでは…!?

私とは少し違うこーちゃんの匂いに少しドキドキして。

従兄弟なのになぁ…と思っていた。

「(…何従姉妹相手にドキドキしてんだ俺)」

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キヨとレトルトが出てこないっ!!!!