91 ページ11
.
ヒラ「でもキヨが自分の過去話すなんてびっくりだなあ」
ぼそ、と呟く。
「え..?」
ヒラ「キヨ、昔から自分の話するの自体好きじゃないみたいだからさ。過去の話知ってるのは幼なじみの俺らくらいなんだよ」
.
ヒラ「今まで何度も告白されてるけど、流したり適当に遊ぶだけにしてたりでさ。ちゃんときっぱりごめんって言って断ったの、Aちゃんだけなんじゃないかなあ..」
「..、そうなんだ..。」
.
私だけ、か。
キヨくんの中で私はどんな存在なんだろう。
他の女の子は違うのかなって自惚れちゃいそうで
ぐ、と気持ちが高ぶるのを堪える。
「あー..もう。キヨくんが何考えてるのか本当に分かんない..」
ヒラ「俺もだよ(笑)」
.
幼なじみでも分からないんだもんね。
出会って一年も経ってない私に分かるわけないか..
.
ヒラ「でも、Aちゃんの事を良く思ってるのは絶対だよ。Aちゃんといる時のキヨ、すっごい楽しそうだもん。」
「そう..なんですかねぇ..」
そうだといいなあ..
.
ヒラ「ずーっと落ち込んでたからさ、その彼女の件で。キヨを元気にしてくれてAちゃんには感謝だよ〜」
.
キヨくんを元気にしてあげられているのなら
キヨくんの支えに少しでもなれているのなら
.
私はこれからも、キヨくんの中でそんな存在でありたい。
キヨくんに好きになってもらえなくても
彼女になれなくても
.
もう..、それでもいい。
.
「..これからも、私にできることをやってみます。」
キヨくんが1人で抱え込んでいる
大きすぎるモノを
少しでも軽くしてあげられるように
私が、助けてあげられたらいいな。
.
296人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未来(プロフ) - しーこさん» とうの昔に過ぎ去った学生生活の思い出にこのエピソードを追加する事にしました(あたおか)思いたい………… (2019年10月14日 21時) (レス) id: cb13c97048 (このIDを非表示/違反報告)
しーこ(プロフ) - 未来さん» こーゆー思わせぶりなことしそうですよね!なにそれ!って思いたいですよね...(妄想) (2019年10月14日 1時) (レス) id: 3bcf0f5bf5 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - なにそれ!!!なにそれ!!!!!! (2019年10月13日 2時) (レス) id: eb06b45463 (このIDを非表示/違反報告)
しーこ(プロフ) - めろん。さん» コメントありがとうございます!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします〜(^-^)! (2019年10月12日 14時) (レス) id: 3bcf0f5bf5 (このIDを非表示/違反報告)
めろん。(プロフ) - 「俺の好きとお前の好きは違う」ってはっきり言われるところめちゃくちゃ切ない(´・ω・ `)お話いつでもまってます! (2019年10月11日 0時) (レス) id: 22a17272cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しーこ | 作成日時:2019年9月23日 22時