こちらＡＲＳ探偵事務所 (ページ4)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:91,835 hit

『3』side ？ページ4

･

その日の夜

男が帰宅するとリビングにいた背の高い男が

「あっおかえりー遅かったねどうだった仕事？」

「ちゃんと出来たよー」

するとソファでゲームをしている男が

「いや、あなたなら出来る仕事でしょ

どっかの誰かさんとは違って」

「俺だって出来るわ！」

「別にあなたの事とは言ってませんよ？」

そんな2人の会話をスルーして

料理をしている別の男が聞いた

「てかなんで遅かったの？

夕方には終わる仕事だったよね？」

「うん帰りに面白いのみっけた」

「え！なになに！？宇宙人でも見っけた！？」

「んなわけあるか！」

「違うよ〜あんね俺が帰ってた時に

後ろに妖がいて近づいて来たから追い払おうとしてたら

それより先に妖怪が逃げてったの

なんでだって思ってパッとその方向見たらさ

炎が消える直前だった」

「炎？もしかして別の妖怪が

あなたを助けたってことですか？」

「そうそう、それで振り返ってみたら

1人の男性が慌てて物陰に隠れる所だった」

「え？そんな事が出来るって事は人間･･･じゃないよね？」

「うん俺も気になってとりあえず歩き出して

その人が出てくるまで曲がり角で待って

そのままあとつけた」

「ストーカー見たいなことやってたんだな」

「んでその人の家と思うところまで行って

ドアに張り付いて妖気を探ってみたら

結構強い妖気だったよあれは相当強い妖怪だね」

「いや、その前に他の住民に見つかってたら

それこそ終わりじゃないですか」

「ドキドキしたよね〜」

「で、どうするの？

人に完璧に化けてるってだけでも凄いよね！」

「うん、オイラ雇おうかなって考えてる」

「「「雇う！？」」」

「だって普通あれだけ強いと人を助けるなんてまずしない

してもその妖怪を消したりするのがほとんどだよ

でもあの妖怪はそれをしなかったからきっと優しいよ

それに多分おいら見つけた」

その瞬間みんなの目の色が変わった

「本当ですか？」

「うん」

「見間違いじゃなくて？」

「うん」

しばらく沈黙が流れてそれを破ったのは

「リーダーがそう言うならきっとそうだよ！」

「でも」

「すぐにでも調べよ！ほらボーッとしてないでさ！」

「ﾝﾌﾌじゃあやろっか」

おいらの言葉に頷いてくれた