私と呪術師二人。ただし最強。〜捌〜

354話 ページ22

※Noside



全身を沈めていた宿儺がしばらくして出てきた


「顔それでいいんだ？」

「今はな。術師連中と戦うのであればこのままの方が都合がいい。あの小娘には効果がなかったがな笑」

「あの女…宿儺様を侮辱しやがって…」

「女？あぁAのことか。まさか落ちこぼれの妹にやられたわけじゃないよね？」

「あれが落ちこぼれなのか？あの時のアマに近づいている…いや…それ以上になるかもしれん…それに何かまだ隠しているようだ」

「へぇ…明神愛雛神(あすか)以上ね…」

「……コガネ
伏黒津美紀はどこにいる」


「滞留結界 仙台」とコガネは表示した

「もう泳者(プレイヤー)は結界(コロニー)に留まる必要はないはず」

「誘ってるんでしょ。戦りたがってるんだもの彼と」

「何故仙台に」

「あー君らってほんと万は会津の人間だよ？
1000年ぶりに受肉をしたらまずは故郷を訪ねてみるのが人の常だろう。後は近場の結界へって…あーほんと君らって」

「うざ」

「どの口が言ってるんだ」

「ていうか戦るの？万と？わざわざ君から出向いて？」

「何かおかしいか？」

「いやてっきり放っておくのかと昔から君達は万の一方的な片想いだろ」

「万はどうでもいい。用があるのは器の方だ」

「…ああ成る程」

「伏黒津美紀を破壊し俺の中の伏黒恵を完全に沈める」

「じゃあ送ってあげるから点(ポイント)ちょーだい」





宿儺は仙台に赴き万との戦闘が始まった。しかし彼女との戦いで宿儺は伏黒の術式だけを使った。万は領域展開をするも魔虚羅によって敗れた
死に際に万は宿儺に何かを渡した。後生大事に使ってと言って


伏黒恵の魂は更に沈められたのだ……自身の手によって自身の実の姉を殺した事で……

355話→←353話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す