私と呪術師二人。ただし最強。〜捌〜

334話 ページ1

※Noside



羂索の領域展開は九十九の簡易領域を剥がす威力だった
九十九がいた地面は音とともに割れた。その後、天井と地面はパズルのピースのように割れた


「空性結界ごと僕の領域を解体したか
歳相応の意地を見せたな…だがもう遅い」


目の前には血だらけの九十九が倒れていた

「せめて自らの領域で押し合えばここまで退屈な結果にはならなかっただろう。天元を信頼した君が悪い
天元は君達に重要な隠し事をしている。死滅回游の…」

羂索の目の前には九十九の式神「凰輪(ガルダ)」がいた。そして背後には九十九がいた
凰輪は羂索の足元に突っ込んだ


羂索は九十九がまだ生きていたことに驚いていた。式神を使って治癒の時間を稼ぐつもりだと思っていた。九十九が治している間自身も術式を回復しようとしていたのだ


しかし九十九は治療せず羂索に体術で畳み掛けていた
凰輪が羂索に巻きついた瞬間九十九はしゃがみこみ吐血した


「虚を衝いたつもりだろうがもう少し頭を使ったやり方がいいんじゃないかな」

「忘れたか？泥臭い方が好み(タイプ)なんだよ」


その時、羂索の背後から再び脹相が現れた
凰輪によって質量が増し羂索は動けなかった
脹相は目の前で両手を合わせた

「親殺しいきまぁす！！」

穿血は羂索に当たったが、自身の頭蓋を回転させ受け流した

「ドンマイ！」

「面白くなっちゃってんぞ落ち武者！」

脹相と九十九は体術で畳み掛けた。脹相はリードした
九十九の術式の出力を戻させるために

「九十九！治せ！」

九十九は瞬時に自身の体を治した。凰輪に捕まってた羂索は星の怒り(ボンバイエ)が甘くなった一瞬の隙に離れたのだった


九十九は凰輪を掴み羂索に向けて振りかざした。それにより地面や壁は割れた。再び脹相と凰輪は畳み掛けようとしたが2人は地面に押し潰されていた
羂索の術式が回復したのだ

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