こちら、リア充撲滅委員会です。

撲滅　39 ページ39

十四松「僕たちが見に行くのはねーこの人たち！！」


十四松くんが写真を見せてくれる


A組か…




一松「…発見」



一松くんがしゃがんだから私もしゃがむ


そこに写真に写ってた二人がいた



そしてイチャついてる最中だった



一松「十四松、バット」


十四松「アイアイサー！」



えっ、撲滅って物理的に！？


A「流石にそれは駄目なんじゃ…」



一松「じゃあ釜ゆで？」


A「そっちも駄目だって」


一松「じゃあどうすんの」


A「い、嫌がらせするとか？」



一松「えー、ショボイの嫌だよ」



え、考えるの私なの


あなたたちの方が頭良いですよね




一松「はぁ…べつに殺すまではしないし。十四松カメラ貸して」


喋んないでねと二人を録り始める一松くん






なんかそれもそれで駄目な気がするんだけど…


A『どうしたの？』



十四松くんが服を引っ張ってきたから声をかける


一松くんと少し離れたところに移動する






十四松「Aちゃんはさ好きなヒトいるの？」


A「えっ…いないよ？」


十四松「そっか…そうなんだ……」


A「十四松くん？」


十四松「あのね、僕たち皆Aちゃんのこと好きだから、だから…」




A「彼氏とか作るなって？」


十四松「そうじゃなくて、その、僕は君の思いを最優先にするよ。でも………」



だんだん声が小さくなって最後を聞き取ることができなかった


一松「何で離れてんの」


A「えっと…」


十四松「作戦会議！一松兄さんが喋んないでって言ったから離れた！」


一松「そう、戻ろ」





A「………ごめん先行ってて」



十四松「……いーよ！いこ一松兄さん」


一松「えっ、うん…」



二人がいなくなったのを確認して座り込む






＿好きなヒトいるの？＿



十四松くんの声が木霊して



頭から離れない



A「本当にどうしよう……」

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