撲滅 30 ページ30
自分の腕の中に寝ている女の子がいるって相当ツラいことで
まぁそれも女の子なら誰でもってわけじゃないけど
泣き疲れたのか急に手に力が入らなくなったのは六時間目が始まる頃で
ずっとこの体勢がツラくないと言えば嘘になるけど本人には言わない
彼女とこんなに近い距離は初めてじゃないのに
前は体が勝手に動いてああなってしまった
けど今回は彼女からきてくれた
それって少しは期待しちゃってもいいってことだよな?
彼女からする甘い香りが自分をおかしくしそうで少しだけ怖く感じた
「みーつけた」
廊下から聞こえた聞きなれた声
現れたトト子ちゃんは少し気まずそうに近づく
トト子「ねぇAちゃん、カンニングしたって先生に言われたでしょ」
おそ松「なんでそれ知ってんの」
トト子「先生にチクッたのが誰か知ってるから」
だんだん、頭が熱くなってく
トト子「その子ね、Aちゃんのこと気に入らないのよ。おそ松くんたちと一緒にいるのが。さっきもクラスで言われてたわ」
おそ松「そんなの…」
知ってるわけがない
だって
いつでも一人で背負おうとする彼女に
自分が自分じゃなくなってしまうのに
いつも通り以外にどうやって接したらいいかわかんないじゃないか
トト子「その子の要望は単純。おそ松くんがAちゃんと縁を切ればいいの」
おそ松「できるわけねーだろ。俺たちが誰といようが勝手だろ」
トト子「そうね。でも私も自由になりたいの」
トト子ちゃんの顔に貼り付けた笑顔が消える
トト子「これからも一緒にいる気なら、もうこれくらいじゃ済まないわ。そんなメンタルでやってけるの?」
俺の中の銀サンを指指して言う
トト子「私だって、好きで言ってるわけじゃないの。お願い慎重に考えて。彼女を救う方法を。__」
そう去っていくトト子ちゃん
最後に何を言ってるかわからなかったけど
トト子ちゃんは敵ではないのかもしれない
おそ松「…ごめん」
まだ寝てる彼女の瞼に
そっと唇を落とした
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ぴか - 作者様の文章力には感服いたします!曲への愛が伝わってきます、許可を取られてまでの作品への意欲は私にはないので……(*¨*) 更新待ってます! (2018年10月16日 18時) (レス) id: 7ae3000a58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい - めっちゃ好きですこの曲? で、作者様には許可とってますよね? (2018年10月10日 20時) (レス) id: f8b5230472 (このIDを非表示/違反報告)
令菜 - まさかの小説がww嬉しい。 (2017年3月23日 5時) (レス) id: 11129c1bbb (このIDを非表示/違反報告)
カラ松girl⊂⌒⊃ - ワロタwwwチョロリン銃と薬持ってきてーってwww今日も何回か聞いたどー。 (2017年3月21日 23時) (レス) id: 2fff071ea7 (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - この、歌も、小説も好きです! (2017年2月9日 17時) (レス) id: 423ee50578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shokora9231/
作成日時:2016年7月10日 0時